サラリーマンの属性を使って銀行借入した場合、サラリーマンをリタイアすると金利交渉はできないのだろうか?もちろん銀行にリタイアしたことを伝えて、しっかりと不動産の運営を行っていけば、金利引き下げに応じてくれるケースもあるかもしれない。
ただ属性をあてにして銀行融資を実行した場合、リタイアはマイナス評価される可能性が極めて高い。たが、私はサラリーマンリタイア後にスルガ銀行の金利引き下げに成功している。この先も使えるかはわからないが、ここでは私の成功事例・体験談を紹介していこうと思う。
目次
サラリーマンリタイア(引退)後にスルガ銀行と面談。その詳細とは?
サラリーマンをリタイアして給与所得が無くなっても、銀行に提出する源泉徴収票や確定申告は前年度の所得をベースにしたものになる。もちろんリタイアした時期にもよるが、もし前年度の給与所得が12ヶ月フル、あるいはフルに近い状況にあれば、その年1年間程度はその源泉徴収票か確定申告を使うことが可能となる。
この点に気付いた私は、特にスルガ銀行にサラリーマンをリタイアしたことを伝えずに、金利交渉のための連絡をした。最初の融資実行から3年弱が経過していたこともあり、前向きな反応で、支店で面談を行うことになった。
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サラリーマンリタイア(引退)後にスルガ銀行金利引き下げた具体例・体験談とは。
支店での面談の際には、もちろん名刺交換を行うのが一般的だろう。サラリーマンの場合に勤務している会社の名刺を渡すことになると思う。サラリーマンをリタイアしても、100枚程度の名刺を持っていた私は、その名刺をそのままスルガ銀行に渡して自己紹介をした。特に怪しまれる様子もない。
面談時には確定申告書類を2期分持参するように言われたので、それも提出した。私の場合は夏ごろに退職していたので、給与所得は前年度の2/3程度しかなかった。面談時にはその点は指摘されることはなかった。それよりもこちらが準備した所有不動産の稼働状況やキャッシュフローについて丁寧に説明することに時間を費やしたので、その部分には目がいかなかったのかもしれない。
サラリーマンリタイア(引退)後のスルガ銀行金利引き下げ交渉結果は?
面談が終了して、審査に申請書をあげると言われ、後日の連絡を待つことにした。まず会社確認については、おそらく行われていない。名刺に記載された電話番号にかけても私は出ないし、メールアドレスにメールを送っても宛先不明で戻ってくるだろう。電話をかければ誰かが対応して、退職したことを伝えてしまう恐れもあった。
次に確定申告書類、面談時には時間がなかったので気付かなかったが、ゆっくり見返せば給与所得が少ないことがばれる可能性はあった。そして審査に書類をあげるとなると、審査に気付かれるリスクもあった。
だが何事もなく審査は進み、無事に1%以上の金利引き下げに成功した。
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【サラリーマンリタイア(引退)後のスルガ銀行金利交渉】成功事例・体験談まとめ
スルガ銀行はシェアハウスかぼちゃの馬車向けの不正融資が問題となっているため、今後は書類確認が厳格化し、今後は原本確認などを行っていく可能性もあるだろう。ただ私が金利交渉を行った2018年はじめには原本確認はなかった。
もしサラリーマンをリタイアして、前年の確定申告書が使えるのであれば、トライしてみることをおすすめする。仮に失敗したとしても、金利が引き上げられたり一括返済を求められたりすることもないだろう。
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