勤務先に不動産投資マンションの営業の電話がかかってきたという経験がある人がいると思う。最近では、駅などで新入社員を装い、名刺交換したらその後しつこく不動産の営業をされたという人もいるようだ。
なぜこのような不動産業者は非効率と思われる形で営業を行っているのだろうか?ここでは営業の実態や利益構造についてみていきたいと思う。
目次
不動産投資マンションの業者の利益構造とは?新築区分所有物件を買ってしまうと、その後規模の拡大は不可能に。
電話などで新築区分所有マンションを販売している物件には、投資対象として適した物件はないので、相手にしないのが一番良い。不動産業者は節税対策や将来の資産形成という形で営業してくるが、彼らの物件には多額の利益が乗っけられている。
このような不動産業者が販売する新築区分マンションは2,500万円程度で販売されていることが多く、300万円~500万円の利益がのせられている。
こんなに利益を乗っけられていたら、不動産投資で利益を上げるのは不可能であり、誰が購入するのか疑問であるが、営業を続けていれば買ってしまう人がいるのである。このような物件を購入してしまうと、その後不動産で規模の拡大をしていくことはできない。
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ブラック企業?新築区分所有マンションを販売する悪徳業者の実態とは?アルバイトより新卒社員の方がコストも安くやる気がある?
悪質な不動産業者は、割高な新築区分所有マンションを販売するために、新卒の営業職を20名程度採用する。月給20万円、年収240万円程度で、労働時間は長いが残業代は出ないという、超ブラック企業である。
アルバイトではなく社員として採用する理由は、残業代を支払わなければアルバイトより時給単価が安くなり、場合によっては自治体などから雇用助成金を受けることもできるようだ。また、新卒社員の方が、アルバイトよりやる気がある場合が多い。
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不動産マンション営業の利益構造とは?1部屋販売すれば人件費をカバーして会社に利益が残る。コンスタントに販売する凄腕営業も。
このような悪徳不動産会社は、1年間に1部屋販売できれば社員の年収以上の利益が出て、会社にも利益が残る構造となっている。1年間毎日電話などで営業し続ければ、たまには購入してくれる人に当たることがあるようである。
また、20名も採用すれば、なかには1名や2名くらいコンスタントに物件を販売する凄腕もいたりする。他の大多数は1年間に一部屋販売して会社には少しの利益が残るだけだが、このような凄腕営業がいれば、会社には大きな利益を残すことが可能となる。
実績を残すと幹部に昇格して、歩合制の営業マンとなり、モチベーションが上がって更に販売実績を伸ばすということも珍しくないようだ。
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【不動産投資マンション営業の実態】新築区分所有をしつこく販売する理由まとめ
不動産投資マンションをしつこく販売する業者の実態について、理解して頂けただろうか?このようなマンションに優良な物件はなく、時間の無駄であるため相手にしないほうが良い。
話を聞いていると情がうまれて話だけでも聞いてみようと思ってしまうことがある。もし実際に会ってしまえば、うまいことを言われて販売されてしまうかもしれないので、最初から相手にしないようにしよう。
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