不動産物件の資料を集めて、投資基準にあう物件が見つかれば、現地視察をしてみることが重要となる。だた、初心者がいきなり物件を訪問しても、どのような点に着目すれば良いのかわからないだろう。
ここでは不動産物件を見る際に注目すべきポイントを解説していこうと思う。
目次
不動産物件を視察する際には、入居者を付けて家賃収入を得られるかに注目。競合物件の家賃相場や入居率の調査は必要。
不動産物件を視察する際に、注目すべきポイントは、しっかり入居が付いて家賃収入が入るかという一点につきる。事前に近隣の競合物件の家賃相場や入居率を調べたりするのはもちろん、現状のままでは入居者が入らないのであれば、どのように修繕を行って満室経営を行っていくのかを考えることが必要となる。
例えば、もし物件のイメージが悪く、入居付けに影響を与えていると考えるのであれば、入居者に好まれるデザインにするには、どの程度の費用が必要なのかという観点で考えていく。
せっかく貴重な時間を使って物件を見に行くのであれば、イメージが悪いから購入をしないというのはもったいない。どこをどのくらいの費用をかけて改善すれば、満室経営が可能となり、購入価格をいくらにすれば不動産賃貸経営が成り立つのかを考えていくと良いだろう。
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金銭で解決できる問題とできない問題に分けて考よう。お金で解決できない問題が大きい場合は、購入を見送ったほうがよい。
不動産物件を見るときに重要なポイントは、お金で解決できる部分と解決できない部分を分けて考えることである。お金で解決できない問題の例としては、近隣の雰囲気が悪い、違法建築や容積率オーバーなどがあげられる。これらは物件購入後も直すことができないので、それらが問題となる場合は、購入を見送ったほうが良いだろう。
お金で解決できる問題としては、修繕履歴が無い、賃貸契約書がないなどがあげられる。修繕履歴は自分で調べたり、業者に聞けばある程度は把握することができるし、エアコンなどの設備の故障などは、物件購入価格と比較すると小さな金額であるため、視察の段階ではあまり考えなくてよいだろう。
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安く購入することができればどんな物件も優良物件に。投資基準に合う価格で指値をしてみよう。
不動産物件を視察する際に、覚えていて欲しいのは、どんなに問題があると思われる物件でも、安く購入することができれば、優良物件に変わるという点である。時間をかけて物件を見に行ったのであれば、自分の投資基準に適した価格はどの程度なのかを計算し、指値をトライしてみるのが良いだろう。
よく低すぎる指値は失礼だし、通らないだろうという勝手な先入観から、何もせずに見送る人も多いが、何回もチャレンジすれば指値が通ることもあるだろう。指値をすることによって失うものは何も無いし、万が一売主が早く売らなければいけない事情があれば、指値は通る可能性もあるので、躊躇せずに不動産業者に相談してみるようにしよう。
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不動産物件を現地視察・訪問する際に注目すべきポイントをわかりやすく解説まとめ
不動産物件の視察は、最終的に購入を見送ったとしても、回数をこなすことで見るべきポイントがわかってくるので、時間がある限り行うと良いだろう。その際にはしっかりと修繕する箇所を想定して、投資基準に合う価格で指値をするようにしよう。
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