シェアハウスやゲストハウスへの投資は、一般的なワンルームよりも賃料が高く設定することが可能で、投資の利回りとしては高く、魅力的と考える人もいるかもしれない。
ただ最近ではスマートデイズ社が運営する女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」が破綻したように、シェアハウスの運営は簡単ではなさそうだ。
ここではシェアハウスやゲストハウスへの投資についてみていきたいと思う。
目次
シェアハウス・ゲストハウスは表面利回りが高くなるが、運営や管理が大変であり、競争も激しいのでおすすめしない。
シェアハウスやゲストハウスにはさまざまなものがありますが、シェアハウスであればキッチンやシャワースペースを共有とすることで、ワンルームよりも狭い部屋にも関わらず、より高い賃料を設定することが可能となる。シェアハウスであればワンルームのスペースに2段ベッドなどを設置して、一人ひとりの賃料としては安いものの、全体としての賃料は高くなる。
そのためシェアハウスやゲストハウスは通常のワンルームや一棟物件の不動産投資と比較すると、表面利回りは高くなることが一般的だ。
ただこれらの物件は多くの入居者が混在することになり、管理が大変であることや、最近はシェアハウスの建設ラッシュなどにより、競争が激化して収益性も一気に低下してきている。
将来性という意味では、これからはシェアハウス・ゲストハウスへの投資は避けたほうが良いだろう。
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かぼちゃの馬車の破綻、シェアハウス投資で利益を上げるのはほぼ困難。新築の供給過多の状況。
シェアハウス関連では、最近ではスマートデイズ社が運営する女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」が破綻して、大きな注目を集めている。これらの物件には一般的に属性が高いとされているサラリーマンが多く投資しており、融資はスルガ銀行から借りているという投資家が大半であった。
不動産市況が高騰しつつある中、スマートデイズ社は少しでも利回りを高く設定できるシェアハウスの販売・建設を進めたが、無理な家賃設定とシェアハウスの供給過多によりビジネスモデルが崩壊。
スマートデイズ社は30年間の家賃を保証するサブリースを提供していたが、思うように入居者はつかずに、家賃保証を続けることができなくなった。
スマートデイズ社のケースではそもそも家賃設定が高すぎて、ビジネスモデル自体に無理があったことは明らかであったが、シェアハウスは供給過多となっており、今後シェアハウスの賃貸経営で利益を出していくのは、相当厳しくなるだろう。
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シェアハウスやゲストハウスは管理手数料が高い。不動産業者任せの運営だと、法令違反をいしてるケースも。
シェアハウスやゲストハウスの管理手数料は高く、不動産会社に依頼すると収益性は大きく落ち込んでしまう。マンションや一棟物件の管理手数料が平均5%程度なのに対して、シェアハウスやゲストハウスの管理手数料は20%~30%ということもあり得る。もし自主管理ができるのであればコスト削減となるが、サラリーマンが自主管理をすることは実質的に不可能だろう。
また、シェアハウスやゲストハウス投資は、法令順守と言う観点からもグレーである場合が多い。短期的な入居者を募集する場合には、旅館業法や消防法など、遵守すべき法律は多いが、業者任せの運営となっていると、知らない内に法令違反を犯しているということも多いのである。
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【シェアハウス・ゲストハウス】サラリーマンが不動産投資するのはおすすめかまとめ
シェアハウス・ゲストハウスへの投資は、今後はますます厳しくなっていくことだろう。管理が大変だったり、コストが高かったり、最悪のケースでは法令違反を犯す可能性もあるので、表面利回りの高さに飛びつかずに、正攻法の不動産投資を行うことをおすすめする。
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