安定した不動産賃貸経営を行っていくためには、複数物件所有した方が良いのか、疑問に持つ人も多い。銀行融資を利用して不動産投資を行っている場合は、銀行融資金額を増やすことにあるため、リスクを増やすことになると考える人も多いだろう。
ここでは不動産投資の規模の経済性についてみていきたいと思う。
目次
入退去のリスクを減らして安定的な不動産賃貸経営をするためには複数物件所有が望ましい。リフォーム費用のインパクトも小さくなる。
マンション区分所有を保有している場合、入居率は100%か0%のいずれかとなってしまい、不動産投資の収益性は大きくぶれてしまう。ただもし不動産物件を10部屋保有しているのであれば、1部屋の退去によるインパクトは10%にしかならないのである。
しっかりと賃貸需要がある物件を購入して、相場から逸脱していない賃料で募集をかけている前提であれば、所有する不動産物件の数か増えれば増えるほど、不動産賃貸経営は安定感を増すことになる。
また入居率だけではなく、退去時にかかるリフォーム費用などの出費も、所有する不動産の数が多くなれば、全体の家賃収入に対する出費の割合も低くなるため、より安定感が増す。安定的な不動産賃貸経営を行っていくためには、規模を拡大していった方が良いことになる。
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不動産投資からの収入が増えると、所得の分散となってサラリーマンの給与所得が無くなっても生活に困らなくなる。
不動産投資を拡大して、家賃収入を増やして給与所得と同程度の金額か、それ以上にしておくことは、所得の分散という意味でもリスクヘッジになる。
あまり想定したくないことであるが、勤務している会社が今後も存在し続けるという保証はなく、いつ倒産してもおかしくはない。また会社の業績悪化などを理由として、リストラされるリスクも0ではない。
そのような状況に備えて不動産投資からの収入があると、万が一の際にも生活に困ることはなくなるだろう。不動産からの収入があれば、会社にしがみついて嫌な仕事をし続ける必要もなくなり、ストレスも少なくなる。そして結果的にそのような姿勢で仕事をしていた方が、よい結果を出せることが多いのである。
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安定的な不動産賃貸経営をしてサラリーマンリタイアを目指すのであればマンション区分所有ではなく一棟物件。
これから不動産投資をはじめる初心者の人は、銀行からの借入金額が大きくなると怖いので、最初は区分所有などから小さく始めようと考える人は多いだろう。確かに不動産投資は金額が大きく、失敗をすると取り返しのつかないことになることがあるので、小さくはじめて経験を積むというのは重要ではあるが、そのような投資法では収益性は低く、資産を増やしていくことは難しい。
投下した時間に対する投資効率も悪くなってしまうので、最終的にはサラリーマンをリタイヤでできるくらいまでに不動産投資を拡大していきたいのであれば、一棟物件を中心に購入していく必要がある。そして結果的に一棟物件の方が、不動産投資のリスクは低くなるのである。
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【不動産投資の規模の経済性】複数物件所有した方がリスク分散になるのかまとめ
不動産投資でリスク分散を行っていくのであれば、規模を拡大していくことが重要となる。また不動産で規模を拡大して収入を増やしていけば、所得のリスク分散にもなって、サラリーマンを続けることをリスクも軽減することが可能となる。
最終的にサラリーマンをリタイヤするまで規模を拡大していくのであれば、一棟物件を取得していくことをおすすめるする。
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