不動産業者は基本的に宅地建物取引士(宅建)の資格を有しており、不動産投資をするのであれば宅建を取っておいた方がよいと考える人も多い。ただ宅建は国家資格で、合格するにはそれなりの勉強時間が必要となる。サラリーマンなどが副業で不動産投資を行う場合には、貴重な時間を使って宅建の勉強をするべきか、はよく検討する必要がある。
ここでは宅建が不動産投資の役に立つのかをみていきたいと思う。
目次
宅建資格が不動産投資に役に立つことはない?合格のために必要な勉強時間の目安とは?
結論から言うと、宅建をとっても不動産投資に役に立つことはほとんどない。宅建の学習内容は、不動産投資に関するテーマはほとんどなく、宅建業者として禁止されている事項を理解するのがメインとなる。
宅建合格のためには、100時間~150時間の勉強が必要と言われており、不動産業を始める予定が無いのであれば、わざわざ貴重な時間を使って不動産投資のために勉強するには、効率が悪いだろう。
もちろん宅建資格を持っていた方が、不動産業者や銀行の担当者からの信頼度はアップするかもしれないが、それが直接的に不動産投資の結果に繋がるわけではなく、同じ時間を投資するのであれば、他のことに時間を使った方が良いだろう。
宅建資格を取得することのメリットは「レインズ」を閲覧できること。必要な費用とは?
将来的に不動産業に携わっていきたいとか、短期で不動産の売買を行いたい場合には、チャレンジしてみると良いだろう。宅建資格を持っていれば、初期費用約160万円と年間維持費約7万円で、宅建業者として申請することが可能となる。
宅建業者に認定されれば、不動産業者だけしか閲覧することができない情報データベース「レインズ」のIDが付与される。もし本格的に不動産投資を行っていくつもりがあるのであれば、「レインズ」を閲覧できるというのは大きなメリットとなる。
「レインズ」の情報では、一般の人が不動産投資物件を探すときに閲覧する楽待や健美屋といったサイトでは知ることができない、不動産物件の元付業者がわかるため、不動産仲介手数料を支払わずに物件を購入することが可能となる。
また都心の実需向けマンションのほとんどは「レインズ」に掲載されているので、自宅用として自分で物件を探すことができる。
「レインズ」で自ら物件を購入すれば、不動産仲介手数料を節約することが可能に。
「レインズ」を閲覧するために必要となる費用は、5,000万円程度の物件の仲介手数料と同額となるため、それ以上の物件を購入していくつもりがあるのであれば、メリットが出てくる。
なんとなく不動産投資に役立ちそうだからと宅建を取得するのは、良くないと考えるが、将来的に不動産業に携わりたいとか、仲介手数料を節約したいなどの目的があるのであれば、取得のために勉強してみるのも良いと思う。
【宅建資格】取得は不動産投資の役に立つのかまとめ
宅建は不動産投資に役に立つことは少ないので、明確な目的が無ければ勉強するメリットは少ないだろう。ただ、持っていて困る資格ではないため、どうしても欲しいのであればチャレンジしてみると良いだろう。
<こんな記事も読まれています>
⇒【サラリーマンが不動産投資で節税して所得税・住民税を還付する方法とは】
⇒【東京と地方どちらに不動産物件を購入すべきか?3つの不動産投資戦略とは?】
⇒【サラリーマンに適した不動産投資スタイルとは?不動産ファンドより有利な理由とは?】
⇒【不動産物件価格が変動する要因をわかりやすく解説。賃貸需要や人口は関係ない?】
⇒【ワンルームとファミリータイプ、都心でサラリーマンが購入するならどっち?】
⇒【サラリーマンが都心で不動産を購入する際の立地の考え方とは?】
この記事へのコメントはありません。