サラリーマンで資産形成や老後のために不動産投資に興味は持つものの、大して勉強せずに悪質な不動産業者に騙され、本来買うべきではない物件を買ってしまう人は意外と多い。
最近ではスマートデイズという会社が運営していたシェアハウス「かぼちゃの馬車」では、給与所得が高い属性の良い多くのサラリーマンが騙されて、大きな問題となっている。
ここではサラリーマンが不動産業者に騙されないために知っておくべきことについて、みていきたいと思う。
⇒【サラリーマンが不動産投資で好条件の融資を受ける方法やテクニック】
目次
銀行融資が出る不動産物件は安全とは限らない。
不動産投資をやったことないサラリーマンは、銀行融資がでるということは、銀行がお墨付きを与えた物件であり、安全だと考えることが多い。
確かに銀行はその不動産からの家賃収入でローンの返済が可能か、万が一返済が不可能になった場合には担保としての価値は十分にあるかとう点は十分に審査を行うが、サラリーマン向けの不動産融資であれば、サラリーマンとしての給料や貯金といった点も重要な要素となる。
サラリーマンの給与所得が高ければ、万が一不動産賃貸経営がうまくいかなくなっても、給料から補填することができると判断され、本来不動産物件だけでは融資が通らない場合でも、サラリーマンの属性がカバーして融資が通るケースも多い。
そのため、銀行融資が通ったから優良物件だと考えるのは危険である。
確かにサラリーマンは不動産投資を行うにあたって有利な点は多いが、使い方を間違うと大きなデメリットとなってしまうので注意が必要だ。
⇒【銀行融資を活用したサラリーマンにおすすめの不動産投資方法とは?】
ウソのキャッシュフローに騙されてはいけない。
不動産業者からメールなどで物件紹介を受けることはあると思うが、中には明かにウソをついていると思われるものもあるため注意が必要だ。
最近はメールには表面利回りは記載せずに、キャッシュフローだけを記載するケースも多くなってきている。
表面利回りを記載して低すぎると、メールを受け取った読者はすぐに興味を無くしてしまうが、あえて記載せずに、キャッシュフローを記載することで興味を持ってもらう可能性を高くするのである。
最近特に多いのが、満室想定の家賃収入から、銀行ローンの返済金額だけを引いてキャッシュフローとしているケース。
不動産賃貸経営では、銀行ローン返済以外にも、固定資産税、広告料、修繕費用、原状回復費用、管理会社手数料、空室損といった費用に加えて、物件購入の初年度には不動産取得税、登録免許税、仲介手数料とさまざまな費用が発生するので、注意が必要だ。
これらの知識がない中で不動産業者と面談してしまうと、騙されてしまう可能性がある。
⇒【マンション区分所有を不動産業者が電話営業する理由とは?】
知り合いに紹介された不動産業者に騙されてはいけない。
知り合いに紹介してもらった不動産業者から、割高な物件を買ってしまって失敗する人も多いので注意が必要だ。
特にその知り合いとの付き合いがある程度長い場合は、信頼できる人からの紹介ということで信じてしまう可能性が高くなってしまう。
だが実際にはその知り合いは不動産業者に顧客を紹介することで、数百万円単位の紹介料を受け取っているということが、不動産の世界ではよくあるのである。
またその知り合いが不動産投資で成功している場合、良い業者を紹介してくれると言われたら、尚更信じてしまうことだろう。
しかしながら、不動産投資で成功しているように見える人でも、実際には全く不動産を持っていない人や、人には言えないような失敗物件を持っている人もいるので注意が必要だ。
不動産の世界にはそのような人が不動産コンサルタントを名乗って、高額なコンサル料を請求してくる場合もある。
いくら知り合いの紹介といっても最終的にリスクを負うのは自分であるため、しっかりと見極めることができるように勉強することが重要だ。
⇒【サラリーマンが不動産物件を探すためのおすすめの方法とは?】
サラリーマンが不動産業者に騙されないために知っておくべきことまとめ
今後も悪質な不動産業者に騙されて失敗をするサラリーマンは残念ながらいなくならないと思われる。
騙されないためにもしっかりと不動産の知識を付けてから、物件を購入することが重要だ。
是非ここに記載したことは、最低限の知識として覚えておいて欲しい。
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