スルガ銀行がシェアハウスなどの不動産向け融資を不正に行っていた問題で、スマートデイズが運営するシェアハウス「かぼちゃの馬車」のオーナーの中にJリーガーもいることがわかった。
また第三者員会の調査では、シェアハウス向け融資の承認率が驚くべき数字であったことが明かになっている。
ここではスルガ銀行のシェアハウス向け融資で、新たに発覚した事実についてみていきたいと思う。
⇒【サラリーマンが業者に騙されないために知っておくべきこと】
目次
スルガ銀行Jリーガー(サッカー選手)に対してもシェアハウス「かぼちゃの馬車」融資実行。
スルガ銀行は2018年3月末時点で、1,258名、総額2,035億円のシャアハウス向け融資(かぼちゃの馬車だけでなく、シャアハウス全体)を行っていることを明らかにしている。
そして8月25日には、この1,258名の中に約10名のサッカー選手がいることが明かとなった。
スルガ銀行の不動産融資は、医者や弁護士、一部上場企業のサラリーマンなど安定収入のある高属性をターゲットにしていたと考えられていたため、サッカー選手のような収入が安定な職業に対しても融資を行っていたというのは驚きである。
そしてこれら10名のサッカー選手の中には、スルガ銀行への返済が滞っており、私生活に影響が出ている選手もいるとのこと。
スルガ銀行は「スルガ銀行チャンピオンシップ」というサッカーの国際大会を運営し、スポンサーを務めてきたが、サッカー選手に対しても詐欺的なスキームを提供していた。
サッカー選手、シェアハウス「かぼちゃの馬車」は代理人を通じて購入か。スルガ銀行融資実行の方法は?
サッカー選手10名の氏名などは公開されていないが、所属チームはさまざまであるとされている。
シェアハウスの販売については特定の代理人がいたと思われ、その代理人はスマートデイズか販売会社から紹介手数料を受け取っていた可能性が高いと考えられている。
サッカー選手は収入が不安定であり、将来への不安という心理を逆手にとって販売したと思われる。
サッカー選手への融資に対しても書類の改ざんがあったのか、それともスルガ銀行が特別な基準を設けて融資していたのかはわかっていないが、今後調査が進めば詳細が公表される可能性は高いだろう。
スルガ銀行、シェアハウス向け融資の驚くべき承認率とは?
スルガ銀行は約99%のシェアハウス向け融資を承認してきたことが第三者委員会の調査で明らかになった。
その中には前述のサッカー選手も含まれており、逆に融資審査に通らなかった1%がどのような人なのか気になるところである。
第三者委員会の調査内容は間もなく公表される予定となっているが、どこまで実態を調査し、反映したものであるのか楽しみである。
不適切融資の実態は1兆円規模どころではなく、不動産融資約2兆円のほとんどが、書類の改ざんなどが行われていた可能性が高いだろう。
スルガ銀行、Jリーガー(サッカー選手)にもシェアハウス「かぼちゃの馬車」案件で融資実行まとめ
第三者委員会によるスルガ銀行不適切融資問題の調査が続いており、まもなく調査結果が公表される見込みとなっているが、その前にも続々と新事実が明かになりつつある。
高属性サラリーマンに絞って融資を行っていたと思われていたスルガ銀行が、サッカー選手に対しても融資を行っていたこと、約99%のシェアハウス向け融資の審査が承認されていたのは、驚きである。
第三者委員会の調査結果がどのようなものになるのか、注目したい。
<こんな記事も読まれています>
⇒【スルガ銀行金利交渉のチャンス?不適切融資1兆円】
⇒【2018年8月スルガ銀行金利交渉、そのポイントは?】
⇒【スルガ銀行不適切融資は1兆円では済まない!?】
⇒【スルガ銀行、抱き合わせ融資で独占禁止法違反?】
⇒【「プレミアムバリューバンク」物件の収支計算実例】
⇒【「わひこ」の評判や特徴は?】
⇒【ガヤルド計画倒産、建築費用持ち逃げ?】
⇒【ガヤルド物件、販売会社は紹介料で顧客集め】
⇒【サラリーマンが業者に騙されないために知っておくべきこと】
この記事へのコメントはありません。