韓国の大手銀行の日本法人であるSBJ銀行が、不動産投資向けに融資審査をインターネットで完結させ、最短1日で審査するシステムを開発した。
優良な不動産物件を抑えるためには、スピード感がとても重要で、従来の融資審査プロセスでは時間がかかりすぎており、投資家のニーズを満たしていなかった。
SBJ銀行が導入するシステムを活用すれば、優良な物件を購入できる可能性が高まるかもしれない。
ここではSBJ銀行の不動産投資向けローンにいてみていきたいと思う。
⇒【銀行がサラリーマン投資家に融資する際、審査・評価するポイントとは?】
目次
SBJ銀行、不動産向けローンの審査を最短1日で完了するシステムを導入へ。GA technologiesと共同開発。
SBJ銀行は2018年10月から、不動産向けローンの申し込みから審査までの手続きをインターネット上で完結できるシステムを導入する。
システムを共同開発したのは東証マザーズに上場しているGA technologies。AI(人口知能)を活用して、融資審査のプロセスを最短1日と、大幅に短縮することが可能となる。
従来の融資審査は早くても2週間、通常は1ヶ月程度の時間を要することが一般的であったが、優良な物件を抑えるためには早期に判断をする必要があり、ローン特約のない現金買いが圧倒的に強い状況であった。
しかしながら融資審査が最短1日となると、今後は銀行融資を活用する不動産投資家も、優良物件を購入できるチャンスが増えることになるだろう。
他に銀行も同様のシステムを導入し、融資プロセスが簡素化することを期待したい。
⇒【税金対策で赤字決算の場合に銀行融資が出ない理由とは?過剰な節税で規模の拡大が困難に。】
SBJ銀行「Any住宅ローン」とは?
SBJ銀行が提供する不動産向けローンは「Any住宅ローン」という商品。
Anyという名前がついている通り、不動産投資向け、セカンドハウス向け、永住権のない外国人向け、転職したばかりの人向けと、さまざまな不動産向けのニーズにあわせた商品となっている。
主に不動産投資向けで利用している人多いが、エリアは関東エリア、中部エリア、近畿エリア、九州エリア(福岡のみ)となっている。
融資金額は100万円から2億円、期間は3年から35年以内、金利は3.075%から3.575%と多少高めとはなっているが、高利回りの優良物件を見つけた際には、融資審査プロセスの短縮によって早期に決済できるため、銀行ローンで不動産投資を行う人にとっては、使い勝手の良い商品となる可能性がある。
⇒【2棟以上同時購入でサラリーマンの融資限度額以上のローンが組める理由とは?】
インターネットで不動産投資向けローンが手続きできるようになると、金利が下がる可能性も高い。
融資審査や手続きがインターネットで完結できるようになると、時間の短縮というメリットだけでなく、今後は金利が低下する可能性もある。
AIなどを活用することによって従来は銀行員が行っていた事務作業を大幅に削減し、銀行側にとってはコスト削減につながる。
コスト削減のメリットが出てくれば、「Any住宅ローン」の競争力を高めるためにも、金利が引き下げられることが期待できるだろう。
SBJ銀行だけでなく他の銀行も同様なシステムを導入し、不動産投資向けローン全体の金利が下がることを期待したい。
SBJ銀行「Any住宅ローン」ネットで最短1日で審査可能まとめ
SBJ銀行が導入する新システムは、銀行融資期間の短縮、将来的な金利の引き下げと不動産投資家にとっては非常にメリットが大きい内容になることが期待される。
今後他の銀行も追随し、全体として不動産投資向けの金利が下がることが望ましい。
そうなれば不動産市場は盛り上がり、多くの人にとってチャンスが多くなるだろう。
<こんな記事も読まれています>
⇒【「かぼちゃの馬車」問題を解説】
⇒【元FC東京・平山選手「かぼちゃの馬車」被害に】
⇒【西京銀行とTATERUの関係性とは?】
⇒【TATERUと本田圭佑の関係は?】
⇒【不動産にID発行、過去の取引価格が参照可能に】
⇒【スルガ銀行、抱き合わせ融資で独禁法違反?】
⇒【年収制限がある不動産投資セミナーは要注意】
⇒【スルガ銀行岡野会長引責人で何が変わる?】
⇒【サラリーマンが業者に騙されない方法】
⇒【スルガ銀行金利交渉のチャンス?】
⇒【2018年8月スルガ銀行金利交渉のポイン?】
⇒【スルガ銀行不適切融資は1兆円では済まない!?】
⇒【キャッシュフロー試算の重要性】
⇒【入居率・空室率の計算方法を解説】
⇒【不動産物件の将来の売却価格の試算方法】
⇒【不動産投資の損益分岐点とは?】
⇒【金利上昇とキャッシュフローの関係性】
この記事へのコメントはありません。