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【佐藤太治】スマートデイズ「かぼちゃの馬車」の黒幕・実質的な経営者はどのように利益をキックバック受けていたのか?社長・大地則幸との関係は?スルガ銀行のスキームの全容とは?

スマートデイズが運営するシェアハウス「かぼちゃの馬車」。

今や不動産投資家だけでなく、多くの人が聞いたことがある名前だろう。

高属性のサラリーマンを中心に高額なシェアハウスを販売し、スマートデイズはサブリース契約で家賃を保証していたが、経営破綻によってオーナーは家賃収入を得ることができなくなった。

もともとの家賃設定が市場より割高であったため、実態の入居率は5割以下。募集家賃を相場並みにあわせて満室になったとしても、オーナーは銀行返済金額に届かず、サラリーマンの給料からの補填などを余儀なくされている。

ここまではほとんどの人が知っている内容であるが、この「かぼちゃの馬車」スキームの裏には、佐藤太治という黒幕・実質的な経営者が関与しており、巨額の利益をあげていると言われている。

ここでは佐藤太治についてみていきたいと思う。

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「かぼちゃの馬車」スルガ銀行のスキーム詳細とは? 

まずは「かぼちゃの馬車」のスキーム全体をみていきたいと思うので、以下の図を参照していただきたい。

スマートデイズとスルガ銀行(主に横浜東口支店)は共同で不動産投資家向けにセミナーを行い、新規の顧客獲得を行っていた。

セミナーを行うくらいなので、スマートデイズとスルガ銀行は事前にすり合わせを行い、シェアハウスを販売するというスキームを作り上げていたのである。

実際のシェアハウスの販売はスマートデイズが販売代理店に委託を行い、その販売代理店が投資家への窓口となって契約を行っていた。

シェアハウスの契約には指定の建築会社とスルガ銀行の融資がセットとなっており、契約が成立するとスマートデイズは販売代理店に手数料を支払っている。

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「かぼちゃの馬車」スマートデイズはサブリースで家賃を保証するも経営破綻へ。 

販売代理店はスルガ銀行に融資を申し込むにあたって、投資家の通帳や売買契約書を偽造・改ざん、水増しを行い、スルガ銀行からオーバーローンを引き出していた。

そもそもこのシェアハウススキームは、スルガ銀行とスマートデイズで作りあげたものであるため、スルガ銀行は書類の改ざんの事実を把握しており、場合によっては指示まで出していたケースもある。

スルガ銀行は同時に投資家に対して定期預金、高金利のフリーローン、投資信託や生命保険の加入などを融資の条件としており、独占禁止法に抵触するような抱き合わせ販売のような行為を行っていた。

融資契約が締結されると、「かぼちゃの馬車」の建築がはじまり、完成すればスマートデイズがサブリースで家賃保証を行うというスキームであった。

しかしながら相場とかけ離れた家賃設定で利回りを高く見せていたことから、実際の入居率は5割以下であり、スマートデイズはサブリース家賃の支払いのために、新規のシェアハウスの販売利益から補填するという自転車操業が続いていた。

そしてスルガ銀行の融資がストップすると、スマートデイズは資金繰りに行き詰り、オーナーに対してサブリース家賃の支払いをすることができなくなったのである。

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佐藤太治はどのようにスマートデイズ「かぼちゃの馬車」に関与し、利益を得ていたのか? 

スマートデイズの黒幕である佐藤太治は、表には出ないもの実質的に経営権を握っており、社長の大地則幸に裏から指示を行っていた。

そして図にある通り、販売代理店や建築会社から利益の一部を個人的にキックバックを受けていたことも明らかになっている。

佐藤が裏から動いていた理由としては、過去に犯罪歴があり、銀行融資が必須となる不動産投資においては銀行と取引ができない可能性が高いからである。

1990年代には石油輸入を行う「ライオンズ石油」やビデオ販売を行う「ビデオ安売り王」で一時代を築くも失敗。

その後に目を付けたのがこのシェアハウスビジネスであり、巨額の利益を得ている。

⇒【サラリーマンが知っておくべき銀行融資・借入の基本とは

【佐藤太治】スマートデイズの黒幕・実質的な経営者はどのように利益をキックバック受けていたのかまとめ 

連日の報道内容をみていると、スマートデイズが経営破綻したことから、スルガ銀行ばかりに焦点が当たっており、佐藤太治について報道されることはほぼない。

佐藤が現在どこにいるのかはわからないが、今後、佐藤についても報道されることが増えてくるかもしれない。

「かぼちゃの馬車」問題はまだまだ終わりが見えず、今後も大きな注目を集めそうだ。

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