西京銀行に対して預金残高の水増し・改ざんを行っていたことが明かになったTATERUは、2018年9月4日にニュースリリースを行い、特別調査委員会を設置することを決定した。
今後、書類の改ざんが日常的に行われていたのか調査が進められることとなり、不正行為があれば暴かれていくことになるだろう。
そんな中、TATERUと契約したオーナーが、引き渡し日が迫っているにも関わらず、アパートが建築されていないというケースも発生しており、今後TATERUの問題はスルガ銀行と同様に大きな問題となっていくかもしれない。
ここではTATERUの特別調査委員会設置、建築があれていないアパート契約についてみていきたいと思う。
目次
TATERU、不正融資を調査するために特別調査委員会の設置を決定。
TATERUは西京銀行に対して顧客の預金残高の改ざん・水増しを行っていた問題をうけて、2018年9月4日に臨時取締役会を開催し、問題を調査するために外部弁護士で構成される特別調査委員会を設置することを決定した。
委員長は濱法律事務所の濱邦久弁護士が務め、その他にも4名の委員で構成されている。
調査結果は3ヶ月後の2018年11月末を目途に公表されることとなる。
引用:TATERU平成30年9月4日ニュースリリース
TATERUと契約した新築アパートが建築されていないケースが発覚!?
特別調査委員会の設置によって、TATERUの不正融資関与については解明が進んでいきそうであるが、同時にTATERUと契約した投資家から驚くべき状況が報告されている。
この投資家は2018年3月にTATERUと新築アパートの契約を締結。
2018年10月31日に完成引き渡し予定となっており、TATERUの担当者に進捗を問い合わせたところ、回答できないという返事があったとのこと。
契約者本人の問い合わせにもかかわらず、回答できないというのは驚きであるが、実際に現地に行ってみたら、更地で全く建築がはじまっていなかったとのこと。
引き渡し予定日まで2ヶ月を切っており、予定通りに完成することはなさそうだ。
TATERUに聞いても、本件に関しては答えられないとの一点張り。私の案件の進捗聞いても答えられないとのことなので、実際に現地に確認しに行ったら、まだ全くの更地でした。完成受け渡し予定日は10月31日。 pic.twitter.com/kKmePzqy5S
— 紙投資家 (@saijakutoushika) September 3, 2018
このツイートに対して、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビなどが取材の依頼をしている状況となっている。
投資家の証言でTATERUの不正が明かになる可能性が高い。
このTwitterのアカウントは匿名であり、売買契約書があるのかは定かではないが、もし本当にTATERUが契約通りに建築を行っていないとしたら、我々が想像していないような闇を抱えていそうである。
今後もTATERUと契約した投資家の証言が明かになってくると思われ、さまざまな問題が出てくる可能性は高い。
現時点で明かになっているのは、預金残高の改ざんと、見せ金のための無利息融資、そしてこのTwitterの情報が本当なのであれば、アパートの建築遅延か契約不履行。
この投資家はアパートの建築が遅れていることを理由として、契約解除して手付金の倍を受け取れるチャンスなのかもしれない。
TATERU(タテル)西京銀行へ預金残高改ざん・水増しをした問題で、特別調査委員会を設置まとめ
スルガ銀行が第三者委員会を設置したように、TATERUも特別調査委員会を設置することを決定した。
TATERUは契約通りにアパートを建築していないと思われる事例も出てきており、今後投資家の証言によって、想像を超えるような不正が明かになるかもしれない。
今後のTATERUの動向に注目してきたい。
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