スマートデイズの女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」問題や最近では東証一部上場企業のTATERUが顧客の預金残高を改ざんしたりと、不動産投資で失敗するサラリーマン大家は増えている。
不動産投資はいまだに業者と個人投資家の間の情報の格差が大きく、しっかりと知識を付けておかないと、割高な物件をつかまされてしまう可能性は高い。
ここでは不動産投資でカモられるサラリーマンの特徴についてみていきたいと思う。
サラリーマンを引退したいと思って不動産投資をはじめるのは危険
サラリーマンを引退したいとおもって不動産投資に興味を持つ人は多いだろう。
書籍などでも「たった1年間で数億円の不動産を購入してセミリタイアした」「家賃収入は不労所得で何もする必要がない」「サラリーマンは銀行融資が付きやすくて不動産投資に向いている」というようなキャッチコピーで、多くの人の心をくすぐっている。
リタイアすることばかりに注目してしまい、不動産業者にそれがわかってしまうと、格好のカモとして見られてしまうので注意が必要だ。
スマートデイズの「かぼちゃの馬車」でも、30年間家賃保証というスキームに騙されて、市場価格の倍以上の価格で物件を購入してしまったサラリーマン投資家は多い。
楽して簡単に引退することができるという考えで不動産投資をはじめるのは危険である。
サラリーマンが忙しすぎて不動産業者任せの人は危険
サラリーマンの本業の仕事が忙しすぎて、全て不動産業者任せとなってしまう人も失敗することが多い。
不動産業者もビジネスとして不動産を販売しているため、あなたに不動産を販売することによって、なるべく多くの利益を得ようとしてくる。
銀行評価済みで融資が決まっているというような物件は注意した方が良い。
三為業者というような不動産業者は、購入した不動産物件をサラリーマンなどに販売することによって、20%~30%の利益を得ており、このような高額な利益がのっている物件を掴まされてしまうと、購入した後に苦労してしまう。
中には不動産の耐用年数を大幅に超えて、融資期間を延ばすことによってキャッシュフローを出しているものもあるが、銀行返済を先送りすることによってキャッシュフローが出ているだけの、いわば数字遊びであり、全てを業者任せとしてしまうと、そのような物件を購入してしまう人が多い。
不動産物件購入がゴールと考えている人は危険
不動産投資は不労所得であるため、物件を購入することがゴールと考えている人が多い。
確かに満室経営を続けていれば、ほぼほぼやることはなく、安定した収入を得ることができるが、満室にするためには相当な努力が必要になってくる。
不動産投資は株式投資やFXと違って、賃貸経営が必要となる立派な事業である。
不動産管理会社と密にコミュニケーションをとりながら、相場にあわせた内容で賃貸募集をしたり、入居者クレームなどに対応していく必要がある。
購入すれば終わりと考えている人は、購入後の賃貸経営で失敗してしまい、苦労することとなる。
まとめ
不動産投資で簡単にセミリタイヤ、全て不動産業者任せ、物件購入がゴールと考えている人がいたら、業者に騙されてしまう可能性が高いので、注意が必要だ。
実際に「かぼちゃの馬車」問題でも、このような考え方で取り組んだという人は多い。
そして給与所得の高い高属性サラリーマンも多かったのである。
ここからはサラリーマン向けの不動産融資は引き締まっていくため、簡単に購入することはできなくなっては来るが、いつの時代にも悪徳な不動産業者は存在し、さまざまな方法であなたをだまそうとしてくるので、注意が必要である。
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