住宅ローン金利が1%を切るという超低金利が続いている中、サラリーマンの人で不動産投資に興味を持っている人も多いだろう。
不動産は金額が高額で、一般的には銀行から融資を受けて購入していくことになることから、金利が低い時期にはじめたほうが有利となる。
ここではサラリーマンが不動産投資をするときの銀行借入金利の相場についてみていきたいと思う。
サラリーマン向けの不動産投資金利は2%~3%が平均
多くに人にとってなじみのある不動産の金利と言えば住宅ローンであるため、不動産投資も住宅ローン並みの金利で借入ができると思っている人も多いのではないだろうか?
残念ながら住宅ローンは世界で最も優遇された金利であるため、不動産投資では住宅ローンのような金利で借入をすることは難しい。
はじめて不動産投資をするようなサラリーマンの場合には、金利は2%~3%あたりが相場となってくるだろう。
金利が2%~3%と聞くと高いなと感じる人がほとんどで、こんな高金利で利益を出すのは難しいと思うかもしれないが、そんなことはないので心配しないでほしい。
不動産投資の成功は、物件価格と利回り、銀行借入条件などによって決まってくるため、金利だけで不動産投資で儲けることができないと考えてしまうのは早計だ。
不動産投資に積極的な銀行や金利水準
不動産投資に積極的な銀行にはどういうところがあるのか紹介していきたい。
ここ最近まではスルガ銀行が一番積極的であったが、シェアハウス「かぼちゃの馬車」を中心とした不正融資の問題で、今後しばらくは不動産向け融資は行わない可能性が高い。
スルガ銀行の金利は4.5%(首都圏など一部の地域では3.5%)と不動産向け融資の中では高金利の部類である。
その他では、オリックス銀行、SBJ銀行、西武信用金庫、静岡銀行、そして政府系の日本政策金融公庫あたりも積極的で、金利は2%半ばから3%前半といったところである。
サラリーマンとしての属性が良くて、自己資金を多く持っている場合には、横浜銀行や千葉銀行、りそな銀行を利用することも可能で、金利は1%前半で借りられる可能性がある。
さらに属性が良ければ、三井住友銀行、みずほ銀行のようなメガバンクから借りている人もいるが、ほんの一握りの人たちだけである。メガバンクの場合の金利は1%前後と、住宅ローン金利にかなり近い水準になる。
もし法人を作って不動産投資を行っている場合には、3年程度黒字の決算書があれば、プロパーローンという形で、さまざまな銀行から1%前後で融資を受けられる可能性もある。
サラリーマンが最初に不動産投資をやる場合には金利は高めではあるが、最終的には住宅ローン金利並みまで、下げていくこともできるだろう。
住宅ローン金利で不動産投資を行っているサラリーマンとは
中には住宅ローン金利で不動産投資を行っている人もいる。
皆さんの知り合いにもいるのではないだろうか?
サラリーマンで一番多いパターンというのは、マイホームを購入したけど転勤になって賃貸に出すパターン。
これだと住宅ローン金利を使いながら不動産投資を行っているのと同じことになる。
もともと賃貸目的で住宅ローンを利用して不動産を購入することは禁止されているが、転勤などやむを得ない事情であれば問題がない。
住宅ローン金利で不動産投資を行うことができれば、利益をあげられる可能性は大きく高まるため、転勤することがわかっていながらも、マイホームを購入して貸し出す人もいるくらいである。
まとめ
多くの人にとって一番身近な住宅ローン金利を基準としてしまうと、不動産投資の金利は高く感じてしまうだろう。
日本人は事業として銀行から借入をする機会がほとんどないため、そういうイメージを持ってしまうのは当たり前と言えば当たり前であるが、2%~3%であっても世界的にみれば安い水準となっている。
それくらいの金利を払っても不動産投資で資産形成をしていくことは可能なので、金利の高さで驚かずに、前向きに検討を進めていってほしい。
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