スルガ銀行のシェアハウス向け不正融資問題を受け、収益不動産の価格は徐々に下落傾向にある。
特に価格の下落が激しいのが築古の木造アパートや軽量鉄骨物件で、これらの物件に融資をする金融機関がいなくなったのが原因である
ここでは2018年年末から2019年の不動産市況について予想していきたいと思う。
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2018年10月不動産向け融資の現状
不動産投資に興味を持っている人なら記憶に新しいと思うが、2018年に入ってスマートデイズが運営していた女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」が破綻し、それに対してスルガ銀行が不正に融資していた問題で、サラリーマン不動産投資家向けに融資は一気に引き締まった。
ここ数年間はスルガ銀行を中心に、オリックス銀行、静岡銀行、SBJ銀行といったところが積極的に融資を行っていたため、不動産価格は上昇を続けていた。
しかしながらスルガ銀行の一件を受けて、現在ではどこの金融機関も不動産向け融資については慎重になっており、経験がない初心者が融資を受けるのは厳しい状況となっている。
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不動産価格が下落し始めた理由・要因
不動産価格は融資が引き締まれば下落するのは当たり前なのだが、今回はそのインパクトが大きくなる可能性がある。
スルガ銀行をはじめとした多くの金融機関は、自己資金が少なくて本来であれば融資が受けられないサラリーマンや、利回りや立地が悪くて融資が出ないような物件に対して、フルローンやオーバーローンの融資を出していた。
1990年前後のバブル期とまではいかないが、金融機化の異常な融資姿勢の影響で、多くのサラリーマンが不動産市場に参入することになり、価格の高騰を招いたのである。
現在ではその融資がほぼストップしている状況であり、不動産を売ろうとしても買い手がつかない状況。
そのため不動産価格の下落が始まっており、どこまで落ちるのかわからない状況となっている。
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不動産価格の下落が止まるまで様子見した方が良い
もし今から不動産投資を検討するのであれば、まだまだ価格は下がる可能性が高いので、しばらくは様子見しておいた方が良いだろう。
購入を見合わせている間にも、自己資金を貯めたり、勉強をしたりすることはたくさんあるので、購入すべきタイミングの時まで待ちながら準備を進めておくことをおすすめする。
不動産価格が下落すると魅力的な物件は増えるのだが、問題なのは銀行からの融資が出ずに購入できる人が少ない点。
これは融資を受けられる人にとっては最高の状況であり、今から準備を進めた人が今後大きく資産を増やすチャンスを手にする可能性が高いと言えるだろう。
これから不動産投資を始める人にとっては、簡単な状況ではないが、しっかりと自己資金を貯めて、金融機関を開拓していけば融資を受けられないということはないだろう。
しっかりと準備をして行動することができれば、不動産投資で成功できる可能性が極めて高い状況となりそうだ。
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まとめ
今後の収益不動産市況についてまとめると、スルガ銀行の不正融資問題で、不動産向け融資は一気に引き締まり、物件価格の下落が始まっている。
今後も下落が続く可能性が高く、しばらくは様子見した方が良いだろう。
不動産価格が下落すると融資を受けることができる人が少なくなるため、チャンスは大きい。
これから不動産投資をはじめる初心者にとっては簡単な状況ではないが、しっかりと準備をして金融機関を開拓していけば、チャンスはあるだろう。
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