「フリーレント」とは、一定期間の家賃を無料にすることを指す。
「フリーレント」を導入することによって入居者の初期費用の負担が少なくなり、入居促進の効果がある一方で、オーナーの立場からするとその期間は家賃収入が入らないというデメリットがある。
ここでは「フリーレント」について掘り下げてみていきたいと思う。
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入居者にとって「フリーレント」の重要性が高まっている
「フリーレント」は今や都心の人気物件を除いては多くの物件で導入されており、入居者も「フリーレント」を条件として物件を探すことも少なくない。
通常入居者が引っ越しをする際には、引っ越し費用、敷金、2ヶ月分の家賃、仲介手数料や場合によっては礼金など、費用負担が多くなってしまうため、最近ではいかに初期費用を安く抑えるかというところが注目されつつある。
もし保有している物件の空室期間が長期化したり、少しでも早く埋めたいと考えているなら「フリーレント」の導入を検討してみると良いだろう。
もし競合物件の多くが「フリーレント」を導入している場合には、条件面で既に負けている可能性もあるので、しっかりとチェックすることが重要となる。
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「フリーレント」のメリット・デメリット
ではオーナーの立場では、どのように「フリーレント」を考えていけば良いのだろうか?
当然ながら「フリーレント」を導入することによって入居者が早く決まる可能性がある一方で、その期間は家賃を貰うことができないというデメリットがある。
ただ2月・3月などの繁忙期を除いては、退去後すぐに入居が決まるというのは、相当な人気物件ではない限り期待することはできず、少しでも早く埋めたいという気持ちがあるのであれば「フリーレント」は積極的に導入していった方が良いだろう。
家賃を下げるというのも入居者にとっては魅力的ではあるが、「フリーレント」で初期費用が下がった方が魅力的に感じるケースが多く、また長期入居になった場合には「フリーレント」にしておいた方がオーナー側にメリットが出る可能性が高い。
またもし物件を売却するとなった際には、「フリーレント」にしておいた方が価格が高くなりやすいというメリットがある。
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「フリーレント」では短期解約違約金を設定する
「フリーレント」を導入しておいて、入居期間が短期間になった場合には、オーナー側に損失が大きくなってしまうので、短期解約違約金の特約を設定した方が良い。
「フリーレント」の期間にもよるが1ヶ月の場合には、1年以内の解約で家賃の2ヶ月、2年以内の解約で家賃の1ヶ月分を違約金として支払う特約を入れておくと良いだろう。
もちろんこの条件にこだわる必要はないが、その地域によって相場があると思うので、不動産管理会社に確認することをおすすめする。
ただ管理会社によっては短期解約違約金の話をしてこない可能性があるので、その場合はオーナー側から確認するようにした方が良い。
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まとめ
「フリーレント」は一定期間の家賃を無料にすることで、入居者にとっては引っ越しの初期費用が安くなるため、空室が短期間で埋まる可能性が高くなる。
「フリーレント」期間中は家賃を貰うことができないが、空室にしておいても家賃は発生しないので、早期に入居を決めたい場合には積極的に検討していくと良いだろう。
「フリーレント」を行う場合には、早期退去で損をしないように、短期解約違約金を設定するのを忘れずに。
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