シェアハウス「かぼちゃの馬車」向け不正融資問題をきっかけとして、2018年10月5日に金融庁から行政処分を受けたスルガ銀行が、不正行為の全容解明するため、スルガ銀行から融資を受けた投資家にアンケートを送付している。
スルガ銀行からアンケートを受け取り、どのように回答して良いか迷っている人は多いとは思が、以下の3通りの回答方法がある。
① スルガ銀行のアンケートに回答しない
② スルガ銀行のアンケートに正直に回答する
③ スルガ銀行のアンケートに嘘で回答する
基本的には①か②で対応することをおすすめするが、具体的な内容についてみていきたいと思う。
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目次
スルガ銀行不正融資調査のアンケート
まずはスルガ銀行のアンケートない表についてみていきたいが、アンケートは11月中旬頃に到着した。
「投資用不動産向け融資における不正行為の全容解明調査へのご協力のお願い」という内容のもと、アンケートと返信用封筒が同封されている。
アンケートには、「今回の調査にご回答いただいたことをもって、基本的にお客さまに不利益が及びことはないと考えております」
「むしろ、ご協力いただけないことによって、融資条件の見直しなどの措置の対象から外れることを危惧しております」との記載がある。
特に回答期限は設けられておらず、あくまで任意のアンケートということができるだろう。
スルガ銀行のアンケート内容
スルガ銀行のアンケートは以下の5項目から構成されている。
1. お客さまの収入・自己資金に関する質問
2. 不動産を購入する際に、内容(特に代金額)の異なる売買契約書を2つ作成したり、売買代金額を修正する書面を作成したお客様に対する質問
3. 中古の投資用物件を購入されたお客様に対する質問
4. 貸付契約締結の際に団体信用生命保険に加入されたお客様への質問
5. 新築物件を購入されたお客さまに対し、建築確認にかかる書類についての質問
項目4以外については、それぞれ言及している資料のコピーを同封することを求めている。
スルガ銀行のアンケートに回答しない
では、スルガ銀行のアンケートに対してどのように回答していくのが良いのだろうか?まず考えられるのが、「回答しない」ということである。
スルガ銀行から融資を受けている人の中には、エビデンスを改ざんしたり、二重売買契約でオーバーローンを引くことを事前に知っていたという人がほとんどであると思う。
アンケートに対して正直に回答してしまうと、不正行為に関与したとみなされて今後の金利交渉などに悪影響を及ぼす懸念があるかもしれない。
アンケートの回答は任意であり、回答しなければスルガ銀行に対して嘘をつく必要もなく、懸念も無くなると言えるだろう。
スルガ銀行のアンケートに正直に回答する
スルガ銀行のアンケートに正直に回答した場合はどうなるのだろうか?
「今回の調査にご回答いただいたことをもって、基本的にお客さまに不利益が及びことはないと考えております」
「むしろ、ご協力いただけないことによって、融資条件の見直しなどの措置の対象から外れることを危惧しております」
との記載があるが、エビデンスの改ざんや二重売買契約の事実を知りながら契約していたことになると、不正行為を主体的に行ったと判断されて、今後の金利交渉がうまくいかない可能性は否定できない。
スルガ銀行のアンケートに嘘で回答する
不正行為を行っていないと見せるためには、スルガ銀行のアンケートに嘘で回答することになるだろう。
エビデンスの改ざんは売主の不動産業者が勝手に行った、二重売買契約や値引きの覚書は購入価格が安くなるのであれば行わない理由はないので行った、スルガ銀行に高い価格の契約が提出されているというのは知らなかった、というような回答方法が考えられる。
ただこの点に関しては不動産業者にヒヤリングを行われて、嘘であることがばれてしまった場合のリスクが高く、やめた方が良いだろう。
スルガ銀行のアンケート、おすすめの回答方法。
スルガ銀行のアンケートに対する回答方法は、不動産賃貸経営がうまくいっていて、自力で金利交渉ができるような状況であれば、回答しないのが良いと思われる。回答しなければ、嘘をつくこともないし、今後の交渉に影響が出る可能性は少なそうだ。
不動産賃貸経営がうまくいっておらず、また自力では金利交渉が難しいという状況であれば、正直に回答した方が良いだろう。不正行為を知っていたからと言って融資の一括弁済を求められることはなく、逆に金利交渉に応じてもらえる可能性が高いと思われる。
まとめ
スルガ銀行のアンケートには、自分の状況をよく考えた上で、回答しないのか、それとも正直に回答するのか考えたほうが良いと思う。
嘘で回答するのはばれた時のリスクが高いため、やらないほうが良いだろう。
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