スマートデイズが販売・運営を行い、スルガ銀行が不正融資を行って問題となった女性向けシェハウス「かぼちゃの馬車」。その建築を行っていたホーメストが2018年11月27日に破産を申請した。
ここではホーメスト破産申請についてみていきたいと思う。
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ホーメスト、倒産の理由は?
ホーメストは「かぼちゃの馬車」の建築を請け負うことによって業績を大きく拡大していたが、2018年にその販売・運営を行うスマートデイズが倒産。
これによって建築中の「かぼちゃの馬車」物件においてもオーナーから支払いが行われない案件が増え、一気に資金繰りが悪化。資金不足が発生し、仕入れ先へのリスケ(支払期限の延長)申請を行っていたが、資金繰りの目途が立たず、倒産となった。
ホーメスト、スマートデイズにキックバック
ホーメストは建築代金の支払いが行われないオーナーに対して、支払いを求めて訴訟を行っていた。
しかしながらオーナー側は、ホーメストが建築代金の一部をスマートデイズ及びその関係者にキックバックを行っていたとして、支払いを拒否。
むしろホーメスト側にも責任があるとの立場を取っている。
ホーメスト破産申請、負債総額は?
ホーメストは2018年11月27日に東京地裁に破産を申請。2018年3月期決算時点での負債総額は9億1,175万円となっている。
ホーメストは2006年9月22日に資本金1億円で設立されたが、前身は元東証一部上場の殖産住宅株式会社の新築ブランド。
「ホーム、ホーマー、ホーメスト」のキャッチフレーズでテレビCMを行っていたこともあり、社名を耳にしたことがある人も多いだろう。
ホーメスト、シェアハウス建築で業績拡大
ホーメストはスマートデイズが手掛ける女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」の建築を請け負うことで業績を拡大し、2016年3月期の売上高は13億円を突破した。
その後もシェアハウスの建築を積極的に行っていたが、スマートデイズが破綻して「かぼちゃの馬車」が社会的な問題になると、建築中の物件に対するオーナーからの支払いが滞り、経営は一気に傾いた。
まとめ
シェアハウス「かぼちゃの馬車」の建築で業績を拡大したホーメストは、オーナーからの支払い停止によって資金繰りが悪化し、破産申請を行った。
スマートデイズの「かぼちゃの馬車」問題の影響は、スルガ銀行だけでなくいよいよ建築会社にまで波及。今後も関連企業に影響を与えるかもしれず、注目していたい。
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