不動産投資では購入後に利回りを上げることは簡単ではないが、プロパンガス会社との契約を見直すことによって、収入を増やせる可能性がある。業者を切り替えれば紹介料という形で現金をもらったり、設備を導入してもらったり、業務委託手数料という形で毎月の利用料金の一部をキックバックしてもらえる可能性もある。
ここでは不動産投資家がプロパンガス会社との契約で金銭的メリットを出す方法についてみていきたいと思う。
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目次
プロパンガス会社との契約を確認しよう
現在プロパンガス会社と契約している不動産投資物件があるのであれば、是非とも契約書を見直してほしい。プロパンガス会社は給湯器やストーブなどの設備を導入しているが、これらの設備は10年~15年で償却する形となっており、償却が進んでいればいるほど金銭的メリットを出すことができる可能性が高い。
不動産オーナー側からアクションを起こさない限りは、プロパンガス会社からメリットのある提案をしてくる可能性はないので、この機会に見直ししてみると良いだろう。
プロパンガス会社の切り替え検討
プロパンガス会社との契約内容次第とはなっているが、契約から5年以上経過していれば、契約条件を見直すことによって金銭的メリットを出せる可能性はある。最終的には既存のプロパンガス会社が一番メリットのある提案をできる可能性が高いが、実際に切り替えの可能性があるとわからない限りは、真剣に提案してこないので、他の業者と話をしてみると良いだろう。
プロパンガス会社を知らない場合にはインターネットで調べても良いし、近くの物件を回ってみれば簡単にガス会社名を見つけることができる。そこにいきなり電話しても、しっかりと対応してくれるので問題はない。
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プロパンガス会社は設備の買い取りを行う
プロパンガス会社を切り替えする場合には、切り替え先が既存の業者から設備を買い取る形となる。そのため償却年数が進んでいればいるほど、買い取り金額が安くなり、オーナーにとってのメリットを出しやすい。
プロパンガス会社から見積もりをもらうためには、既存の会社の契約書、現行のガス料金を出した方が、より正確な見積もりを取得することができる。
プロパンガス会社との交渉のポイント
複数のプロパンガス会社から見積もりを取得することができたら、既存の供給業者にも同じように提案を貰うと良いだろう。この時他社がどのような条件を出しているか聞いてくる可能性があるが、公平性の観点から全く伝えないが、伝えるにしても多少盛ったうえで伝えたほうが良い。
既存の業者からすれば乗り換えされないぎりぎりの条件を提示したいと考えているため、こちらから他社の条件を伝えてしまうと、それを多少上回るものしか引き出せない可能性が高い。
業務委託手数料とは?
提案ではテレビインターホンやウォシュレットなどの設備導入や現金での紹介料を引き出すことはあまり難しいことではない。しかしながら業務委託手数料という形で毎月の利用料金をキックバックしてもらうのは容易ではなく、私もかなり苦労した。
業務委託手数料については知らないという人が多いかもしれないが、入居者の利用料金の一部をキックバックしてもらうものであり、家賃収入と同じく毎月の安定的な収入となる。
業務委託手数料を引き出す方法
プロパンガス会社が業務委託手数料を不動産オーナーに支払うケースはあまりなく、あまり積極的ではないというのが実態である。私も交渉の過程において何度か提案の変更があったが、最後まで業務委託手数料の支払いに対しては否定的であった。
だがプロパンガス会社も入居者がいてガスを使ってくれないと利益を上げることはできないので、業務委託手数料を設定することによってお互いにメリットがあることを伝えるのが重要である。
不動産オーナーは業務委託手数料があることによってなるべく早く空室を埋めようとするため、入居率の改善につながるという説明をしたら、業務委託手数料の支払いを引き出すことができた。
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まとめ
不動産投資では基本的に当初想定した利回り以上の収入を得ることは難しいが、プロパンガス契約の見直しによって、大きな金銭的メリットを得ることができる可能性がある。
契約の確認をして、交渉をしてみることをおすすめする。
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