2018年に大きな話題となったスルガ銀行不正融資問題以降、銀行の融資は一気に引き締まり、不動産価格は下落している。この傾向は2019年も続く見通しで、サラリーマンが不動産投資をはじめるのは難しくなっている。
このような状況で、サラリーマンが不動産投資をするためには何をやっていけば良いのだろうか?ここではそのような疑問について、サラリーマン投資家がやるべきことを紹介していきたいと思う。
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サラリーマンが不動産投資を行うには厳しい状況
不動産は高額な商品であるため、銀行からローンを借りて購入するにしても一定の自己資金は必要となる。2017年まではスルガ銀行を中心としてサラリーマンに対して物件価格と諸経費を含めたオーバーローンを出す銀行も多くあったが、2019年以降は難しいと考えておいた方が良いだろう。
特にこれから不動産投資をはじめようとするサラリーマンに対しては、基本的には融資を行わないという金融機関が多く、しばらくはサラリーマンが不動産投資をはじめるには厳しい状況が続きそうだ。
「不動産投資の勉強」と「貯金」をする
このような厳しい状況かでサラリーマンがするべき事は、「不動産投資の勉強」と「貯金」である。短期間で数億円の融資を受けてサラリーマンを卒業したというような話を夢見て、不動産投資に参入して失敗した人は多くいるので、注意する必要がある。
不動産投資をはじめるには難しい状況にはなっているが、銀行融資が引き締まったことによって悪質な不動産業者に変な物件を買わされるリスクが低くなったということができる。
不動産市況が悪い今こそチャンス
不動産は業者と投資家の情報格差が大きいため、中途半端な知識で始めようとすると失敗する可能性が高くなってしまう。不動産がなかなか買うことができない状況はストレスがたまるとは思うが、逆に今をチャンスと捉えて行動した人が、数年後に優良な物件を買うことができるだろう。
不動産市況が悪いと、誰も不動産投資をやろうとは思わないためライバルが少なくなる。その間にしっかりと準備を進めていけば、不動産価格が下がりきった安いところで優良な物件を購入できる可能性が高くなると言えるだろう。
不動産投資に1年~2年の準備期間は必要
不動産投資を安全にはじめるのであれば、1年~2年間の準備期間はあった方が良い。その間にしっかりと勉強して、貯金をした人が、数年後に不動産投資で成功する確率は高いと言えるだろう。
勉強についてはまずは不動産投資の書籍を何冊か読んだ上で、セミナーや懇親会に参加して不動産投資家の仲間を見つけると良い。知識がない中で不動産業者が無料で開催するセミナーに参加すると、良くない物件を売りつけられる可能性があるので、注意が必要だ。
⇒【不動産投資を始める前に読むべき本5冊】
⇒【不動産投資経験者におすすめの本】
まとめ
2019年も不動産価格の下落、銀行融資の引き締めの状況は継続すると思うが、今こそが不動産投資の準備をすすめる絶好のチャンスともいえる。不動産投資に興味を持つ人が少なくなってライバルも少ないので、しっかりと準備をすれば数年後には割安で優良な物件を購入できる可能性が高くなるだろう。
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