不動産投資における「属性」とは、勤務先情報、年収、金融資産、家族構成など銀行が融資をするにあたって審査する項目のことを指す。
一般的に「属性」が良いサラリーマンの方が不動産投資では有利と言われているが、「属性」が良すぎるために本来は融資が付かない物件を購入してしまう可能性もあり、必ずしも「属性」の良いサラリーマンが不動産投資で成功しているとは限らない。
ここでは不動産投資における「属性」についてみていきたいと思う。
「属性」が良いと銀行融資を受けやすい
銀行がサラリーマンに融資をする場合、必ずと言っていいほど「属性」という言葉を耳にするだろう。銀行は万が一不動産賃貸経営がうまくいかなくなった時に、「属性」が良いサラリーマンに融資を行っていれば、本業の給与収入や金融資産から返済することが可能と考えるため、「属性」が良い方が好まれる。
「属性」が良いとは、勤務先が公務員、医者や弁護士などの士業、東証一部上場の大手企業など安定している職業、金融資産を多く持っている人のことを指す。
「属性」が良いから成功するわけではない
「属性」が良いサラリーマンは不動産投資を有利に進めることができると考える人は多いだろう。確かに銀行融資が引きやすいという点でいえば、選択肢は広がるため有利になる場合が多いとは言える。
しかしながら、「属性」が良すぎるが上に、普通の人であれば融資が付かないような悪い物件でも融資が付いてしまい、三為業者と呼ばれるような不動産業者にだまされて割高な物件を購入してしまう可能性もあるので、注意が必要だ。
2018年に問題となったスルガ銀行のシェアハウスかぼちゃの馬車への不正融資問題では、ほとんどが給与所得の高い「属性」の良いサラリーマンが被害にあっている。
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「属性」が悪くても不動産投資はできる
「属性」が悪いから不動産投資ができないというわけではない。現在有名な投資家でも「属性」が悪いながらも努力を続けて成功している人もたくさんいる。
「属性」が悪いと斬円ながら銀行から融資を引くことが難しいので、まずは現金を貯めることが重要となる。現金が300万円程度貯めることができれば、築古の戸建てを購入することができるので、不動産投資を始めることができる。
「属性」の悪い人が拡大する方法
「属性」の悪い人でも現金で購入した戸建てがあれば、それを担保にして銀行から融資を引くことも不可能ではない。また戸建てであっても、不動産賃貸経営の実績がしっかりとあれば、銀行からは事業者として評価され、融資を受けられる可能性は高くなるのである。
「属性」が悪い人で現在成功している大家は、だいたいこのパターンで拡大している人が多いと言えるだろう。
まとめ
「属性」が良いサラリーマンの方が不動産投資では有利に思われがちではあるが、業者にだまされて割高な物件を購入してしまうリスクがある。
「属性」が悪い人でも不動産投資をはじめて、規模を拡大していくことは可能であるため、自分に適したやり方を見つけてチャレンジしてほしいと思う。
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