2019年2月5日放送の「ガイアの夜明け」で特集された「デート商法」。放送されたのは不動産ではなく投資商品に対する出資であったが、融資をしたのはおなじみの「スルガ銀行」で、不動産販売でもよくある手法となっている。
「デート商法」とは異性を好きにさせてから高額の投資案件の話を持ち掛け、出資や購入後に音信不通となる、悪質な販売方法である。ここでは「デート商法」についてみていきたいと思う。
「デート商法」の手口
「ガイアの夜明け」で特集されたのは地方から上京した25歳の女性。軽い気持ちで登録した婚活サイトで、都内の経営者と知り合い、そして仕事仲間を紹介されたようだ。すごく優しい人という印象を持ち、少しでも人生が安定するように助けてあげるという発言があったとのこと。
次第にこの男性に好意を抱くと、200万円の出資の話を持ち掛けてきた。損をさせないと詐欺案件にありきたりな文句で勧誘。休職中で貯金もあまりなかった女性、男性から呼び出されてスルガ銀行の行員を紹介され、200万円の融資の話を持ち掛けられたという。
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不正発覚直後に融資
信頼できる方と紹介され、確認もせずに個人向け融資の書類にサインしてしまった女性。サインしたのは2018年5月31日で、この2週間前にはスルガ銀行はシェアハウス向け不正融資が発覚したばかりだった。この直後に200万円の融資をしたわけだが、使い道は介護費用、しかも100万円の年収は420万円に改ざんされていた。
不審に思って紹介された男性に連絡を取ろうとするも、音信不通に。その後スルガ銀行を訪問すると、審査に不備があったことを認めている。
不動産の「デート商法」
この手の「デート商法」は不動産販売でも起こっている。主にはワンルームマンション販売で、2,000万円~3,000万円の価格帯。結婚相談所、マッチングアプリで知り合った異性に好意を抱いて、将来のためと不動産物件を紹介、契約後に音信不通になるというパターン。
たいていの場合は結婚を意識した発言もしながら信頼させているようだが、大金が関わるような投資案件には注意した方が良い。いくらパートナーと言えども、しっかりと調査して見極め、よくわからなければ投資すべきではない。
まとめ
「デート商法」はあらゆる投資商品で行われており、注意が必要である。不動産の場合はある程度高額であるため、引っかかるのは男性の方が多いイメージ。このような悪質な手法があるのだと認識して、引っかからないように注意してほしい。
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