シェアハウス向けなどに不正融資を行ったとして、新規の不動産投資向け融資をストップしていたスルガ銀行が、2019年6月に再開したとの情報が入った。
ここではその詳細について解説していきたいと思う。
スルガ銀行不動産ローンの概要
まだ速報の段階なので詳細は不明な部分があるが、概要は以下の通り。
■金額は最大2億円まで
■金利は2.0%~3.0%
■都内限定
■融資期間は原則耐用年数以内(旧耐震物件はNG)
■年収条件は無く、物件の収支で判断
■自己資金は条件ではないが審査の対象
■属性は関係なく、自営業でも可能
従来のスルガ銀行不動産向け融資との違い
まず従来のスルガ銀行の不動産向け融資との違いは以下の通り。
■エリアが日本全国ではなく都内に限定
■金利4.5%(首都圏の物件は3.5%の事例も)から大きく引き下げ
■RCや鉄骨造は築60年まで融資していたが、耐用年数以内に
■サラリーマンの年収700万円~800万円の廃止
■自己資金は必須ではない
スルガ銀行の状況と融資再開の理由
スルガ銀行は属性の高いサラリーマンをターゲットとして、無理な融資を実行し、多くの投資家が返済できないか、物件運営が安定せずに苦しんでいる状況。
スルガ銀行行員も社内でパワハラを受け、本来融資するべき物件ではないことを理解しながらも、融資金額を増やすために、不動産業者と結託して無理やり融資を行い問題となっていた。
現在はスルガ銀行から融資を受けている人に対して、元本カットや金利引き下げの対応を行っているようだが、やはりスルガ銀行にって不動産向け融資は重要な収益源であり、リスクを限定して徐々に再開していきたいということが、今回再開の理由。
属性や年収などの条件が無くなって対象となる人が増えたものの、今の不動産市況を考えると都内で金利2.0%~3.0%でキャッシュフローを出すのは難しく、また資産家であれば付き合いのある銀行からもっと良い条件を引き出すことができるため、スルガ銀行から融資を受ける投資家は少ないだろう。
まとめ
スルガ銀行は2019年6月から不動産向け融資の再開を決定。条件など詳細についてはまだわかっていないことも多いが、現時点で聞こえてる内容だけで判断すると、積極的に使うことは出来なそうな条件である。
今後また詳細が入ってくれば適宜アップデートしていく。
<こんな記事も読まれています>
⇒【2018年10月スルガ銀行金利交渉成功例】
⇒【「かぼちゃの馬車」問題を解説】
⇒【金利1%台に借り換えできるサービス】
⇒【アパートローン金利を下げる方法】
⇒【スルガ銀行から借り換えは可能?】
この記事へのコメントはありません。