レオパレスの違法建築物件には14,443人が入居しており、そのうち早急に補修が必要な物件641棟に住む7,782人は2019年3月までの引っ越しが要請されている。
実際に退去を要請された人のところには順次連絡が入っており、退去時に発生する費用は免除、また転居にともう引っ越し費用等もレオパレス負担にあると案内されているようだが、これ以外にも「立ち退き料」のようなものを請求すべきだろう。
私であれば「立ち退き料」として家賃の6ヶ月分、そして家具・家電付きの物件であれば転居先の家具・家電費用の負担も交渉する。ここではその詳細についてみていきたいと思う。
「立ち退き料」の相場
「立ち退き料」の相場としては家賃の6ヶ月分が妥当であると考える。通常法律で賃借人に退去をお願いする場合には、半年前の告知及び「立ち退き料」が必要となってくる。
今回の転居は完全にレオパレス都合であるため、「立ち退き料」を負担するのは当然ではあるが、レオパレスの状況やこれまでのやり方を考えると、彼らから「立ち退き料」について話をしてくる可能性は低いだろう。
家具・家電費用
レオパレスの物件には家具・家電が付いているものも多く、転居するとなると自ら揃える必要が出てくるかもしれない。その場合はレオパレスがその費用も負担するのが当然であると考える。
レオパレスが現在どのように案内をしているのかを正確に把握しているわけではないが、もし家具・家電についての話が無いのであれば、交渉した方が良いだろう。
引越しの時期
レオパレスは2019年3月末までの退去を依頼しているが、この時期は賃貸不動産の繁忙期であり、家賃設定も高めになりやすい。引っ越し料金も割高になるがここはレオパレスが負担するので問題ないが、家賃が高いのは入居者にとって大きな問題である。
家賃が高くなるのを下げるためには、繁忙期が終了した2019年4月以降に物件を探し出し、5月に引越するというのが良いだろう。4月以降に空室の物件は大家も弱気になるので、価格交渉も通りやすい。
契約に関する費用
退去時の費用は一切発生しないとなっているが、レオパレスの物件に住み始めて間もなかったり、契約更新料を支払ったばかりであれば、それも返してもらうように交渉してみても良いかもしれない。
またもちろん新規物件に引っ越す際に発生した、仲介手数料や礼金などの費用をレオパレス負担とすべきだろう。
まとめ
レオパレスがどのような条件を提示しているのかはわからないが、「立ち退き料」などの話が無ければしっかりと交渉すべきである。今回は完全にレオパレス都合であり、退去しなくて困るのはレオパレス側である。足元を見てもっと高い「立ち退き料」を要求することもできるが、現実的なラインで交渉した方が良いだろう。
何も知らずにレオパレスの提案通りに受け入れてしまうと、損をしてしまうので注意が必要だ。退去・引っ越しには相当な手間が発生するため、その手間に対しても補償を要求したいくらいだろう。
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