不動産賃貸経営において満室経営を目指すのであれば、不動産会社に賃貸を任せるだけでなく、オーナーが自ら動いて入居者を探すことが重要である。
その中でも最近注目しているのが「ジモティー」。無料で賃貸物件情報を載せることができ、不動産会社に支払う「広告料(AD)」を節約することができるのでメリットは大きい。
ここでは「ジモティー」での入居者募集のコツや注意点を解説していきたいと思う。
目次
「ジモティー」がおすすめの理由
「ジモティー」ではアカウントを作成すれば無料で賃貸物件情報を掲載することができる。今やインターネットで賃貸物件を探すことが一般化してきており、大家と直接交渉することができる「ジモティー」で物件を探している入居者は少なくない。
大家の立場からすれば、多くの入居候補者の目に触れることは満室経営を行うためには重要である。少しでも空室を減らしたいのであれば、さっそく「ジモティー」に物件情報を載せてみることをおすすめする。
「ジモティー」で入居者募集する際のコツ・ポイント
「ジモティー」で入居者が決まると、入居者は不動産会社に支払う「仲介手数料」が、大家は「広告料(AD)」を節約することができ、双方にメリットが有る。
「広告料」はそのまま浮いたものとして大家がもらってしまっても良いが、私はより早期に空室を埋めるためと、他物件と差別化するために、「広告料」のほぼ全額を入居者に還元することにしている。
具体的には入居月をフリーレントにしたり、火災保険料や保証会社の保証料を大家負担として、入居者の初期費用を軽くし、入居を促進している。
⇒【「広告料(AD)」を解説】
「ジモティー」で有料オプションを活用
「ジモティー」では無料で物件情報を掲載することができるが、有料オプションを使った方が、より閲覧数が増えるのでおすすめだ。有料オプションには「リフレッシュ」「定期リフレッシュ」「ハイライト」の3つがあるので、それぞれについて説明していこうと思う。
おすすめは「リフレッシュ」か「定期リフレッシュ」のいずれかと「ハイライト」の併用。また「PR枠」と常にリストの上位に表示させる方法もあるのだが、賃貸不動産で枠が空いているのは見たことが無い。
「リフレッシュ」とは?
「リフレッシュ」は物件情報の投稿が新着投稿として更新され、最新のリストに表示される。そのためより閲覧数が増えやすくなる。「ジモティー」では投稿日時順に情報が掲載されるため、古い情報は後の方に掲載され、徐々に閲覧数が減少してしまう。
「リフレッシュ」は1回300円、5回1,200円で購入することができる。
「定期リフレッシュ」とは?
「定期リフレッシュ」は7日間毎日、投稿が新着投稿として更新され、最新のリストに表示される。「リフレッシュ」7回分と同じではあるが、都度手動でオプションを使用する必要がないので、「定期リフレッシュ」の方が楽である。
「定期リフレッシュ」は1回1,800円、5回7,500円、10回12,000円とやや割高となっている。
「ハイライト」とは?
「ハイライト」は物件情報の背景を3日間黄色で表示させて、目立てせることができる。安い有料オプションにもかかわらず、あまり使用している人はいないので、効果はかなり高いと言えるだろう。
「ハイライト」は1回90円、5回375円、10回600円と割安。
「ジモティー」内見希望者の対応
「ジモティー」で物件に興味を持ってもらったら、内見の希望が入ることになる。内見は自分で対応することも出来るが、私は全ての物件に不動産管理会社に対応してもらっている。
大家直接だと入居希望者も契約面で不安を覚える可能性があるので、「ジモティー」にも不動産会社に対応してもらうため、通常の賃貸契約と変わらないことを明記している。
実際に内覧から契約となった場合、内覧を行ってもらった不動産会社に対しては特に手数料は支払っていない。毎月管理手数料を支払っているため、不動産会社も入居者が増えれば収入が増えるが、この辺りは事前に確認しておいた方が良いだろう。
ただ不動産会社に手数料は支払わなくても、対応してくれた担当者には3,000円~10,000円程度の御礼を個人的に渡すようにしている。これにより次回以降も気持ちよく対応してくれる。
「ジモティー」の注意点
「ジモティー」では初期費用を安く引越しをしたくて物件を探している人もいれば、過去に家賃滞納や夜逃げの経験があるというブラック入居者がいるのも事実である。
そのようなブラック入居者は大家としては避けたいところであるが、まずは最初のメールのやりとりの時点でコミュニケーションが取れない場合は、辞めといた方が良いだろう。経験上、ブラック入居者の可能性が高く、時間の無駄になることが多い。
また私は「ジモティー」に限らずすべての入居者に対して保証会社の利用を義務付けているが、「ジモティー」経由の場合は保証会社は必ず利用した方が良い。審査が通らなければブラックであることがわかるし、審査が通ってしまえば万が一の時も安心である。
「ジモティー」では突然、入居希望者と連絡が取れなくなったり、内見のドタキャンもたまにある。内見前の音信不通であれば問題ないが、もし内覧日時が決定してドタキャンとなった場合には、不動産会社にも迷惑がかかるので、前述したチップを渡しておくことは重要である。
まとめ
「ジモティー」で入居者の募集を行うと、今までとは違った層にアプローチすることができるので、空室を埋める可能性が高まること間違いないだろう。
無料で情報を掲載することはできるが、有料オプションを使った方が効率的に募集することができるのでお勧め。また節約できた「広告料」相当は入京者に還元した方が、空室期間は短くなるだろう。
やらないよりはやった方が絶対に良いので、是非とも「ジモティー」での入居者募集を試してほしい。
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