2019年6月に「年金以外に夫婦で2,000万円の貯蓄が必要」という試算を金融庁が発表し大きな話題となっている。
2,000万円を貯金で貯めるのは相当難しく、いまさら言われても到底無理、と思っている人が大半だろう。
だが不動産投資であれば「老後の貯金2,000万円」に相当する収入を作ることはさほど難しいことではない。ここでは不動産投資家の立場から具体的に解説していきたいと思う。
不動産投資で貯金2,000万円相当を作る方法
2,000万円が必要とされている根拠は、老後30年間にわたって年金だけでは生活資金が付き5万円不足するとからである。
収入が年金しかない場合には、貯金を切り崩して生活していくしかないが、不動産で毎月5万円の家賃収入があれば、極端な話貯金が無くても老後の生活には困らないこととなる。
月5万円の家賃収入は、場所によって異なるが賃貸に出せる不動産を1部屋持っていれば達成することが可能である。これを達成するためには現金で購入した戸建てを賃貸に出すことがおすすめだ。
築年数の古い戸建てであれば、地域によっては200万円~300万円で購入することができるし、時間を投入して直す覚悟があれば100万円以下で購入することも夢ではない。
いきなり2,000万円は無理だけど、200万円~300万円の現金であれば用意できないことはないと思うので、まずは現金を貯めながら不動産購入の準備をすすめていくと良い。
老後生活に戸建て不動産がおすすめな理由
不動産は購入してから賃貸に出すまでは時間や労力がかかるが、一度賃貸が付いてしまえばやることは一気に少なくなる。家賃の5%程度を支払えば不動産会社に管理を任せることも出来るし、老後にやる作業としても苦にはならない。
またワンルームマンションであれば学生や若者の入京者が多く、入退去が頻繁に発生するが、戸建てだとファミリー層がターゲットとなり、入居期間が長くなる。戸建ての賃貸はそもそも物件数が少ないので、競合も少ない。
貯金より家賃収入の方が安心
2,000万円の貯金よりも毎月5万円の家賃収入の方が安心して老後生活を送ることができる。
2,000万円の根拠は65歳から95歳の30年間毎月5万円が不足というものだが、いつ死ぬかもわからない中、貯金残高が減っていく日々というのは相当なプレッシャーになり、精神衛生上も良くない。
それであれば老後生活に入る前から不動産を購入し、毎月5万円の家賃収入が入る仕組みを作った方が、安心して老後生活を送ることができる。
複数の戸建てがあった方が老後生活は安心
戸建ては築年数50年や60年となっても問題なく使える物件が多いが、老後の生活を考えた場合、現在の年齢次第では築年数の古い戸建てを1つ持っているだけでは、老後の生活は安泰とは言えない。
その対策としては同じような戸建てをできれば2~3つ保有しておくことをおすすめする。これであれば計算上は最大月15万円の家賃収入になるし、物件の1つが使えなくなったとしても、他の家賃収入で月5万円はカバーすることができる。退去があった時にも安心だ。
1つの物件に対して200~300万円必要となるとハードルが高いかもしれないが、1つ物件を完成させてしまえば、毎月5万円の家賃収入が入ってくるため、資金の貯まり方のスピードは速くなる。
計算上は家賃収入だけで3年ちょっとで200万円が貯まるし、ここに貯金を足していけばスピードはさらに速くなる。
まとめ
「老後の貯蓄2,000万円問題」が話題となっているが、いきなり貯金を目指すよりも、若い時に月5万円の家賃収入が入るしくみを確立した方が、簡単だし安心して老後の生活を送ることができる。
家賃5万円であれば戸建て1つで実現はできるものの、税金がかかったり突発的な出費があったり、退去があったりもするので、できれば複数の物件を保有するようにしたい。
ここまでの状況を作ることができれば老後の生活は安泰で、そこから物件を増やしていってもいいし、反対に物件を売却して現金を増やすこともできる。
是非今回の問題をきっかけとして自分の将来を見直し、今から月5万円の家賃収入を目指してほしい。
<こんな記事も読まれています>
⇒【土地値の築古木造物件を購入するのは有効か?】
⇒【土地が無くても不動産投資は可能?】
⇒【サラリーマンにおすすめの不動産投資方法】
⇒【区分マンションをおすすめしない理由】
⇒【不動産投資で利益を上げる仕組み】
⇒【サラリーマン向け銀行融資・借入の基本】
⇒【銀行借入と現金購入はどちらが有利?】
この記事へのコメントはありません。