サラリーマンが不動産投資を行うには、銀行融資がとても重要になってくる。そして銀行融資は税金(納税)とも関係しており、不動産投資で過度に節税をし過ぎると、その後の銀行融資が組めなくなってしまうことがあるので、注意が必要だ。
ここでは銀行融資と税金(納税)の関係性についてみていきたいと思う。
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目次
不動産投資における銀行融資の基本スタンス・条件とは?
不動産投資で銀行から融資を受ける場合には、源泉徴収票や確定申告書、場合によっては納税証明書を求められることがある。
銀行の融資の基本スタンスは、しっかりと税金を支払っている人に融資を行うことであり、これは投資用不動産融資にも住宅ローンにも共通している。
不動産賃貸経営を行っていれば、不動産物件を取得した初年度は不動産取得税や登録免許税などの一時的な支払いが多くのあることから、赤字となることが多いが、2年目以降は黒字化するのが、健全な不動産賃貸経営である。
銀行は不動産賃貸経営が事業として成り立っているかを審査するため、利益がでていて税金を納めるというのは、当たり前の行為として考えている。
納税の実績を残していくことで、今後新たに不動産物件を取得する際にも、銀行からの融資を引き出しやすくなるのである。
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不動産投資で節税を行う場合は将来的な追加融資や借り換えなど長期的な戦略を考える。
サラリーマンで不動産投資をはじめる人の中には、節税を主な目的としている人も多い。
実際に不動産業者も節税を不動産投資のメリットとしてあげることも多く、特に新築区分所有マンションでは、それがより顕著となる。
そして節税目的で不動産投資を行っていなくても、多くの人は税金を払いたくないという思うものである。
しかしながら、銀行融資の基本スタンスは、納税をしっかりしている人に融資を出すというものであり、短期的な節税に着目しすぎると、その後の不動産規模拡大が難しくなるので、注意が必要だ。
本来健全な不動産賃貸経営を行っていれば、しっかりと黒字がでて納税するのは当たり前になってくるので、納税は将来銀行から融資を受けるための必要コストとわきまえて、納税していくのが良いだろう。
また新規で融資を受けなくても、借り換えを行う際にも納税実績は重要となるので、もし節税を行うのであれば、今後の戦略を考えて行うと良いだろう。
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納税実績でプロパーローンが利用できるようになる。そのメリットは?
納税実績を積み重ねていくと、サラリーマン向けのパッケージ商品の不動産融資ではなく、プロパーローンという事業性ローンを利用できる可能性が高くなる。
プロパーローンは基本的に個人ではなく、法人への融資となるが、プロパーローンであれば金利も安くなり、借入期間も個別に判断され、金額の条件も特に設けられていない。
このように納税することで経営者としての信頼や実績を積み重ね、より有利な条件で不動産投資を行うことが可能になっていくのである。
もし不動産投資で規模を拡大していきたいのであれば、長期的な視点で積極的に納税を行っていくことが望まし。
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銀行融資と税金(納税)の関連性まとめ
銀行融資と税金は密接に関係しているので、短期的な節税のメリットだけを追求せずに、長期的な視点で節税を行うべきか考えていくべきである。
納税で実績を積み重ねることによって、プロパーローンを使うことができれば、納税した金額以上のメリットが出ることになる。
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