東証一部上場企業で投資用不動産の販売を行うTATERU、顧客の預金残高を改ざんしていたことが発覚して話題となっているが、今度は土地を高値で販売して多額の利益を得ていたことが明かになった。
TATERUは上場企業であり、知名度もあることから安心して取引を行っていた投資家も多いのではないだろうか?
ここではTATERUが高値で土地を販売していた事例、TATERUから不動産を購入した投資家は失敗なのか、についてみていきたいと思う。
目次
TATERU、評価額の3倍の価格で土地を販売へ。新築アパートの契約か?
ANNの取材で明かになったのは、評価額が約1,000万円の土地を、TATERUは顧客に対して3,200万円で販売していた事例。
これ以上の詳細は分かっていないが、おそらくこの土地にアパートを建築するという契約だった可能性が高いと思われる。
最終的にいくらの物件価格、どの程度の利回りのアパートになったか気になるところであるが、土地のところで市場価格の3倍で買わされているとなれば、その物件の収支は相当厳しいものになることが予想される。
新築アパートであれば、最初の数年間は新築プレミアム家賃で多少利回りを高く見せることが可能となるが、一旦退去が発生してしまうと相場並みの家賃で募集せざるを得ず、利回りが大きく悪化する可能性が高い。
まだ契約してから日が浅ければ、新築プレミアム家賃で賃貸がついている可能性が高く、この投資家が本当に苦労するのはこれからかもしれない。
TATERU、上場企業という安心感を利用して高値で不動産物件を販売か?
TATERUは上場企業であるため、変な物件を買わされることはないという安心感から取引をしていた投資家も多かっただろう。
スマートデイズのシェアハウス「かぼちゃの馬車」の問題が公になった際には、TATERUのような大手企業と契約していてよかったと思った人もいたかもしれないが、実際に行われていたことを見てみると、三為業者などの大差はないかもしれない。
TATERUから数億円規模の不動産物件を購入した投資家も多いと思われ、2億5,000万円の物件を購入した投資家は、ANNの取材に対してTATERUに対する怒りと、今後の不動産賃貸経営に対する不安を明らかにしている。
TATERUが具体的にどのような物件を販売していたのかは明らかになっていないが、顧客の預金残高の改ざん・水増し、3倍の価格での土地の売却という事例から考えると、あまり条件の良い物件を販売していたとは考えられないだろう。
不動産投資をはじめる場合には自分でしっかりと判断ができるように勉強する必要がある。
スマートデイズのシェアハウス「かぼちゃの馬車」の破綻、スルガ銀行の不正融資、TATERUの不正融資関与と高値での販売という事例をみると、もはや不動産投資において信じられる人はいないことがわかる。
上場しているから、大手企業だからという理由で取引をすると、だまされてしまう可能性があることは認識しておく必要がある。
不動産投資は取り扱う金額が大きいため、物件の選定を間違えてしまうとその後の運営で苦労し、リカバリーするのが非常に難しい。
物件を購入する前には、しっかりと勉強をして、本当に買うべき物件なのかは、自分でしっかりと判断できるようにならないと、詐欺的なスキームに巻き込まれる可能性がある。
TATERU(タテル)からマンション・アパートを購入した不動産投資家は失敗かまとめ
TATERUの不正融資関与、高値での土地売却と次々に不正が明かになってきており、今後も大きな問題に発展する可能性はありそうだ。
またTATERUだけでなく、他の大手不動産会社でも同様の手口が行われていた可能性は高く、不動産業界全体の問題として発展するかもしれない。
TATERUは上場企業であるため、明かに不正を行っていたことを証明できるのであれば、何らかの補填は受けられる可能性はありそうだ。
もしTATERUで物件を購入して、不安があるのであれば早急にアクションを起こしてみるのが良いだろう。
この事態に便乗して、コンサルタントを名乗って金儲けしようとしてくる悪質な人もいるので、その点には注意してほしい。
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