不動産投資でのリスクとして、発生する可能性は少ないが避けられないのが、事件や事故に巻き込まれることである。自殺、孤独死、殺人事件などは発生して所有している不動産物件が事故物件になった場合は、どのように対処していけば良いのだろうか?
ここでは事故物件の対処方法についてみていきたいと思う。
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目次
事故物件の告知義務は宅建業法で定められている。告知が必要となる期間とは?
自殺、孤独死、殺人事件なので入居者が亡くなってしまった場合、次回入居者を募集する際には、宅建業法で事前に告知しなければならないことが定められている。そのため、事故物件であることを隠したまま、入居者を募集することはできない。
事故物件であることの告知義務は、おおよそ2年とされており、事故が発生した後に別の入居者が入った実績があれば、それ以降の入居者募集の際には告知が必要にならないケースもある。このあたりは不動産業者と相談した上で進めていくと良いだろう。
事故物件になってしまうと、近隣の入居者も知っているケースもあるので、噂が広まって入居者からクレームとならないように注意する必要がある。
事故物件の対処方法は?賃貸募集・入居者付けの際の注意点は?
事故が発生してしまった場合には、対象となった部屋は相場より割安で貸し出すことで入居者を見つけることが可能である。今ではとにかく安く部屋を探したいという一定のニーズはあるため、相場より割安であれば事故物件でも問題ないという人も意外といるものである。
相場より安く入居者を募集していれば、探している方も何か問題があることは認識している場合がほとんどであるため、事故物件が問題となる可能性は少ない。短期的には家賃収入が少なくなるので収益性に影響は出るが、事件や事故はリカバリーが可能な問題なのである。
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日本の自殺者数は?高齢者の孤独死問題に対処するには「自殺特約付き家財保険」という保険商品もある。
日本の自殺者数は年間2万人超となっており、避けたい事ではあるが一定の割合で事故に巻き込まれる可能性があるのが不動産投資である。不動産投資の規模を拡大していけば、事故が発生する確率は高まっていくが、その分1部屋当たりの影響は小さくなるので、規模の拡大に伴って安定感は増していくのである。
今後増えていくのは高齢者による孤独死。早期に発見することができれば自然死として告知義務は発生しないことがある。また対処方法としては、入居者が死亡した際の「自殺特約付き家財保険」という商品もあり、原状回復費用や次の募集までの空室期間の家賃を保証してくれる商品もある。
もし気になるのであれば、保険を検討してみるのも良いだろう。
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事故物件の対処方法をわかりやすく解説まとめ
事件や事故は誰もが避けたいと思うものではあるが、発生の確立は低く、また発生したとしても対処方法はあるので、不動産投資をあきらめるほどのリスクではない。今後は高齢者の孤独死などが増えていくことが予想されるので、どのように対応できるのかは想定しておくと良いだろう。
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