第三者委員会によるスルガ銀行不適切融資の調査結果発表が、間もなくとなっている2018年8月27日週。
スルガ銀行が倒産した場合に備えての定期預金の解約と金利交渉を行うために支店を訪問し、担当と面談をしてきた。
ここではその内容をお伝えしたい。
スルガ銀行金利交渉失敗、その理由は?
スルガ銀行の金利交渉については、前回引き下げから時間が経っていないことから、対応してもらえなかった。
私は2018年に入ってからスルガ銀行と金利交渉を行い、4.5%から限りなく3%の近い3%前半にまで金利の引き下げに成功している。
1回の下げ幅が大きかったこともあり、今の段階では難しいとのことだった。
電話では担当者から難しいと言われていたが、面談の席で0回答となるとは思っていなかった。
基本的には金利の見直しは3年に一度程度、しっかりと不動産賃貸経営を進めていけばまた交渉は検討できると言われたが、2019年年明けに再度トライしてみたいと思う。
不適切融資が大問題となっている状況に乗じての交渉は、残念ながら失敗に終わってしまった。
知り合いに1%台まで金利引き下げに成功している投資家がいると話したが、そのようなケースは聞いたことないととぼけられた(笑)。
スルガ銀行定期預金は解約。無利息預金の提案も。
金利交渉は失敗に終わってしまったが、最大の目的である定期預金の解約は行えた。
定期預金と積立定期預金の両方で、積立定期預金は数年間、手を付けていなかったので、相当な金額となっていた。
スルガ銀行の担当者からはペイオフを気にするのであれば、1,000万円と利息を超える部分は、無利息預金にすれば、万が一スルガ銀行が倒産した際にも預金は保護されるという説明は受けたが、金利交渉も応じてくれなかったため、当初の計画通り解約することとした。
第三者委員会による調査結果がどのような内容となるかわからないが、最悪のケースは同じように定期預金をしている投資家が殺到し、好きなタイミングで資金の移動ができないかもしれないので、ここはリスク管理を最優先。
それなりの金額であったため担当者は残念そうではあったが、今後問題内容であれば再度資金を戻す可能性も伝えた。
その際には再度金利交渉を材料にしたいと考えている。
スルガ銀行の決算状況説明も、目新しい情報はなし。
今回の面談は、電話で話した若手の担当者のみかと思っていたが、40代のベテラン行員も同席となった。
事前に電話で面談内容を伝えておいたことから、先方から2018年8月8日に公表されている2019年3月期第一四半期決算の数字を用いて説明があった。
こちらもしっかりと準備をしてから面談に臨んでいるため、決算の内容はほぼほぼ頭に入っており、特に目新しい情報はなし。
こちらとしては日経新聞が報道した不適切融資の規模は1兆円程度、スルガ銀行の自己資本約3,400億円と比較すると、規模が大きくリスクが高いという点は伝え、定期預金解約については理解を示していただいた。
さまざまな噂が飛び交っているが、第三者委員会は完全なる独立した外部機関となっており、行員にも一切情報が入ってこないとのこと。
岡野会長辞任の話も、スルガ銀行として発表したものではなく、どうなるかはわからないという発言もあった。
まとめ
金利交渉は失敗し、定期預金を解約するだけの形となってしまったが、定期的に担当者と顔を合わせておくという意味では、非常に有意義だったと思う。
面談した2人の行員は疲れ切っているわけでも、暗くなっているわけでもなく、面談は終始なごやかに進んだ。
当面はスルガ銀行の様子を見て、問題が内容であれば金利交渉と引き換えに解約した定期預金を戻すことを検討しようと思う。
私は金利引き下げしてからの期間が短かったために金利交渉は失敗に終わってしまったが、他の人にはチャンスはあると思うので、しっかりと準備をして挑戦してみると良いだろう。
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