注目の記事 PICK UP!

個人も収益不動産の売却で消費税が発生する?課税事業者は法人だけじゃない?

個人が収益不動産を売却しても消費税は発生しないと考えている人は多いが、発生する場合もあるので注意しなければならない。

基準となる期間に1,000万円を超える課税売上があれば、個人も法人も関係なく消費税を課税されるのである。

ここでは収益不動産売却で消費税が課税されるケースについて、みていきたいと思う。

⇒【「固定資産税」をわかりやすく解説
⇒【収益不動産のコンサルティングに要注意!

消費税が発生する「課税事業者」の定義とは 

消費税の課税対象となる「課税事業者」とは、個人事業主は2年前、法人は2期前の課税売上高が1,000万円を超える個人・法人のことをいう。

個人であろうと法人であろうと「課税事業者」でなけれれば消費税は課税されない。

しかしながら個人でも前年の1月1日の課税売上高、法人は1期前の事業年度開始から6ヶ月の間に課税売上高が1,000万円を超えた場合には、「課税事業者」として認定されてしまうので、注意が必要だ。

つまり、2年前は課税売上だが少なくても1年前に一気に増えた場合には、「課税事業者」なってしまうので、両方をしっかりと確認する必要がある。

⇒【「仲介手数料」を解説、減額交渉は可能?
⇒【「内金」と「手付金」の違いを解説

個人の不動産賃貸経営で「課税業者」となる人は少ない 

個人で不動産賃貸経営を行っている場合、課税所得が1,000万円を超えるケースは非常に少ない。

収入の大半を占める家賃収入は非課税取引となっているためである。

ただ自動販売機や太陽光発電の収入が大きかったり、高額の不動産の売却を行った場合には、「課税事業者」になる可能性があるので、注意が必要だ。

「課税事業者」に該当するときに、たとえば建物が3,000万円の価格で売却した場合には、その8%の240万円を消費税として納付する必要がある。

消費税は大きな金額となってしまうので、不動産を売却する場合には「課税事業者」に該当しているのかしっかりと確認した方が良いだろう。

消費税納付を把握せずに不動産を売却してしまうと、資金繰りが厳しくなってしまうこともあるので、「課税事業者」の時は消費税の納付も含めた金額で売却するようにしよう。

⇒【法人化で合同会社が人気の理由
⇒【サラリーマン投資家のメリット・デメリット

まとめ 

個人でも法人でも「課税事業者」となれば消費税が課税されることとなり、個人であれば2年前、法人であれば2期前の課税売上高が1,000万年を超えるかが基準となる。

また2年前は1,000万円以上の課税売上高がなくても、前年の前半半年間に1,000万円以上の課税売上高」があれば、「課税事業者」と認定されてしまう。

消費税は発生すると金額も大きいので、物件売却を検討する際には、「課税事業者」となっていないか確認した方が良いだろう。

<こんな記事も読まれています>

⇒【奥さんを社長にして節税する方法
⇒【公庫は初心者におすすめ?
⇒【低年収サラリーマンの不動産投資
⇒【サラリーマンで破綻する人の特徴
⇒【サラリーマンにフルローンはおすすめ?
⇒【マイナンバーで会社に不動産投資がばれる?
⇒【「損益通算」をわかりやすく解説
⇒【レントロールの見方や注意点
⇒【サラリーマンの不動産投資はどこまでが経費?
⇒【サラリーマン不動産投資家が受けられる控除

関連記事

  1. 【固定資産税】をわかりやすく解説。計算・支払い方法や不動産を売却した場合の清算は?

  2. サラリーマンの不動産投資はどこまで経費計上できる?節税して税金の還付可能?

  3. サラリーマン大家は税理士を利用した方が良い?不動産投資家がメリット・デメリットを解説

  4. サラリーマンが不動産投資で会社設立・法人化を検討するタイミング。節税メリットが大きい。

  5. 不動産物件購入時の建物と土地の按分は建物を多くした方が有利か?売却も考えて考えることが重要。サラリー…

  6. サラリーマンが不動産投資の確定申告で青色申告を行う基準を解説。所得控除のメリット、事業的規模とは?

  7. 「3000万円特別控除」「買い替え特例」自宅(マイホーム)売却時にはどちらがお得かを不動産投資家が解…

  8. サラリーマンはマイナンバー制度で会社に不動産投資・副業がばれる?可能性・リスクは?

  9. 銀行融資と税金(納税)の関連性とは?不動産投資での過度な節税は追加でのローンや借り換えが難しくなる。…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

人気記事

アーカイブ