新潟県に本店を構える「第四銀行」は比較的広いエリアで不動産投資向けに融資を行っているので、地方で収益物件を購入する投資家は利用を検討していきたい銀行だ。
貸出金利も2.0%~2.5%と魅力的な水準となっている。ここでは「第四銀行」の融資状況についてみていきたいと思う。
⇒【「東日本銀行」融資状況・金利条件】
⇒【「きらぼし銀行」融資状況・金利条件】
目次
「第四銀行」対応顧客・物件対応エリア
「第四銀行」の対応顧客エリアは首都圏、名古屋、富山、札幌、長野となっている。大阪にも支店はあるものの、現在は融資を行っていないようだ。
物件対応エリアは基本的には支店から1時間以内のエリアとなることが多いが、支店によっても異なるため、詳細は確認した方が良いだろう。池袋支店・名古屋支店は1時間以内が基準となっている模様。
「第四銀行」年収・金融資産
「第四銀行」が不動産投資向けに融資する場合の年収・金融資産は明確な基準はないものの、それなりの水準が必要になってくると考えたほうが良いだろう。
イメージとしては年収で700万円以上、金融資産1,000万円は最低ラインになってくると思われる。
「第四銀行」対象不動産
「第四銀行」の対象不動産は基本的に一棟ものの共同住宅に特化しており、その他の区分マンションやテナントは可能性が無いと考えたほうが良いだろう。
また支店によっては新築しかやらなかったり、中古もやったりとさまざまである。池袋支店は新築・中古どちらも、名古屋支店は新築のみしか取り扱わないようだ。
「第四銀行」金利・融資期間・金額
「第四銀行」の貸出金利は2.0%~2.5%と魅力的な水準で不動産投資向けに融資を行っている。
融資期間は原則として耐用年数以内。融資金額は売買価格の90%が一般的で、案件次第では諸経費も含めた価格の90%の融資が出るケースもある。オーバーローンやフルローンは難しいと考えたほうが良いだろう。
「第四銀行」物件評価方法
「第四銀行」の物件評価方法は、支店によって異なる。池袋支店では新築物件は積算評価で、土地は相続税路線価を使い、建物は再調達価格を使う。一方で中古物件は収益還元評価で、表面利回りで8%以上が必要となる。
名古屋支店は新築物件限定で、表面利回り7以上が必要となる。
「第四銀行」保有物件の評価
「第四銀行」の保有物件に対する評価は、評価自体は個別で行うものの、借入金に対して40%以上の純資産が必要となってくる。そのため2棟目以降の融資を受けるハードルは相当高くなるので、1棟目を中心に考えていった方が良いだろう。
「第四銀行」その他の条件
「第四銀行」が不動産投資向けに融資する場合には、配偶者と事業継承人となる子供がいることが条件となることが多い。
2017年までは遠隔地に対する融資も積極的に行っていたが、最近は地縁や居住経験がない限り、遠隔地の融資は厳しい印象となっている。
まとめ
「第四銀行」は幅広いエリアの不動産に融資を行っており、地方で投資を行っている人は積極的に利用を検討していきたい銀行。
金利水準は魅力的であるが、保有物件に対する評価は厳しく、基本的には1棟目で検討していくのが良いだろう。
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